人件費や原材料費の高騰により整備費(解体含む)が当初の76億円から1.5倍、109億円まで上昇している練馬区立美術館の建て替えについて、工事の妥当性を検証する第三者機関の選定について、事業者が明豊ファシリティワークスに決定したことが明らかになりました。練馬区に確認した所、プロポーザル方式で募集した中で、応募したのは同社のみだったとのこと。
4月26日の区民生活委員会、練馬区立美術館・貫井図書館再整備事業に係るコンストラクション・マネジメント業務委託について、事業者が明豊ファシリティワークスに決定したことが報告されました。
今後、半年をかけて整備費用や工期が妥当かを検証することになります。同事業者は練馬区がこれまで実施した2件のCM(新たな小中一貫教育校校舎等改築事業に係るCM業務、練馬区立上石神井北小学校校舎等改築事業に係るCM業務)を両案件とも受注した他、練馬区の公共施設長寿命化基準作成支援業務も行っており、練馬区での事業経験も多い企業になります。練馬区での受注実績等はこちらをご覧ください。
委託の概算費用でも3355万円が計上されたなかで、短期間での募集の中、1者のみの応募で決定することが妥当だったのかなども含め、5月の委員会で詳細の報告があるとのことですので、内容を検証したいと思います。
また、本日の委員会で既存の美術館の解体が来年に延びたため、美術館や図書館の利用が12月まで可能となることの報告もありました。ただし、年度内には解体を行うとのこと。工事費が高騰を続ける中で、年度内の工事着手に拘ることなく、計画の見直しを行うべきだと思います。これまでの美術館についての訴えはこちらをご覧ください。