2025年6月22日に投開票された東京都知事選挙、練馬区の結果が確定しました。
区内の投票率は50%を超え、前回よりも7%近く増。

投票の結果、練馬区では調べた限りでは初となる全7議席を全て異なる政党で分け合うことに。7位は3名が千票余りで並び、最後の1議席を巡って大激戦に。政党別の得票数では都民ファーストが第一位、自民党は前回選挙よりも2万票も減らしました。他方で、国民民主党、参政党、れいわ新選組が躍進しています。

練馬区の投票率は前回より7%増!


投票率は50.65%と過去2番目に低かった前回(2021年)よりも7%近く増。都全体の投票率(47.59%)よりも3%も高く、2017年に小池知事が初当選した直後の都議選に迫る数値であり、皆さんの関心が非常に高かったことがわかります。練馬区の投票率は下記のリンクをご覧ください。

070622_都議選 練馬区投票率

 

全議席が異なる政党、練馬区初の結果に!


練馬区の結果を見ると、史上初となる全7議席が異なる政党から1議席ずつ構成されることになりました。得票数で1位だったのが立憲民主党の藤井とものりさん、都民ファーストのおじま鉱平さん、参政党の江崎さなえさんが続きます。7位のしばざきさん(自民党)、8位のやまかさん(自民党)、9位の村松さんの差はわずか千票あまり、最後の1議席を巡って非常に接戦だったことがわかります。

070622_都議選 練馬区開票結果

(筆者作成)

政党別得票数では都ファが圧勝!自民党は30%の激減


政党別の得票数を見ると、得票数が最も多かったのは都民ファーストで前回と同様に5万1千票以上を獲得。しかし、今回一議席にとどまったのは一人に票が集中したためだと思われます。前回選挙で5万9千票を獲得し、最大会派だった自民党は2万票、30%近くも票を減らしています。都議会自民でも発覚した裏金問題の影響なども大きかったと思います。共産党(23.6%減)、公明党(19%減)、維新(37.5%減)もそれぞれ大きく票を減らしています。他方で最大の躍進となったのが参政党(3万1千票)、国民民主党(3万票)、れいわ(1万6千票)などが続きます。都知事選で躍進した石丸伸二さんが代表の再生の道は約1万2千票でした。

※印:同一党派の複数候補者の得票数を合算

(筆者作成)

東京都議会では都民ファーストが第一党に


東京都全体でみると、全127議席の内、小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会は31議席で第1党に。一方、自民党は2017年を下回る過去最低の21議席となり、第1党を維持できませんでした。野党第一党だった共産党は5議席減らして14議席、立憲民主党は2議席増やして17議席に。また、国民民主党と参政党が初めての議席を獲得しています。

岩瀬の感想


都議選の結果、練馬区では投票率が大きく伸びる一方で、7議席を全て異なる政党が分け合うという史上初の展開に。これは何よりも今の政治に対する変革を求める声が高まっているものだと思います。私も区議会議員として今後もしっかりと皆さまの声に向き合っていきます。ご意見やご質問などあればお寄せください。過去の選挙結果についてはこちらをご覧ください。