なぜ小学校や中学校での給食当番、学校から貸し出される白衣やエプロンを使わなければいけないのでしょうか?
小学校や中学校の給食時間、配膳時に学校から貸し出される白衣やエプロンの使用が慣例となっています。一方で、柔軟剤や洗剤の強い香り(いわゆる香害)により、貸与白衣の着用を嫌がったり、体調不良を訴えるお子さんがいるとのご相談を複数いただきました。さらに、貸し出された後に各家庭で洗濯、アイロンをして次の子どもに渡すことになりますが、ヤングケアラーなど、自宅で対応出来ない家庭も増えている中で白衣が汚いとクラスでいじめられてしまうケースも発生しているとのこと。10月1日の決算委員会で、個人のエプロンの使用も広く認めるよう訴えました。
区の答弁(要旨)
香りへの敏感さや家庭のご事情など、共有の白衣等の使用が難しい子どもには、本人専用の白衣の用意や個人購入のエプロンの使用を認めるなど、一人ひとりの状況に合わせた対応を行うよう校長会を通じて周知しています。各学校でも運用を進めており、事例も増えています。この運用を保護者にも周知していきます。
学校への周知について、これまでは「香りによる健康への影響を訴える児童生徒がいる場合には、白衣は本人専用のものとする」と限定的で、しかもあくまでも校長あてであり、保護者には周知されていませんでした。
今回、香害に限らず、様々な事情を認めると明言した事、こうした内容を保護者にも周知するということ、意義は大きいと思います。皆さんの声で、少しずつ前に進んでいます!
今後に向けて
白衣やエプロンの購入費、毎年350万円から400万円近くにも達しています。家庭科でも自身のエプロンを使用する中で、学校が提供する白衣を使い続ける合理的な理由はありません。個人エプロンの使用を認めることは、家庭の負担の軽減だけでなく、区財政の負担軽減にも繋がります。希望する全ての家庭が、自身のエプロンを使えるよう、今後も訴えていきます。ぜひご意見などお寄せ頂けたら幸いです。
他自治体でも個人エプロンを導入する動きが
全国では、共同使用(貸与)の白衣を見直す動きが拡大しています。報道でも共用廃止や個人エプロン容認の自治体が紹介されています。TBS NEWS DIG
具体例として、つくば市立柳橋小学校は2024年から**「給食用個人エプロンの導入」を通知し、忘れた場合のみ学校の白衣を貸し出すセーフティネット型に移行。中学校は個人エプロン運用と明記されています。つくば市学校公式ホームページ