保護者の就労の有無に関わらず、保育園や幼稚園に入園する前のお子さんについて、どなたでも預けることができる「子ども誰でも通園制度」、練馬区では昨年から試行実施が始まっていますが、いつも枠がいっぱいで全然使えないとのご意見をたくさん頂いてきました。

こうした中で、2月12日の文教児童青少年委員会では、子ども誰でも通園事業の本格実施に向けた条例改正について報告がありました。練馬区では昨年度から試行実施を開始、4月から本格実施となります。しかし、現時点でわかっている利用可能な定員はわずか80名前後、ほとんどの方は利用できないままです。また、抽選の方法や利用可能な期間、子ども誰でも通園制度は無料な一方で、他の一時預かりは有料などの課題も解決されていません。

■本格実施は始まる、しかしほとんどの保護者は入れないまま…

子ども誰でも通園制度、練馬区では昨年度から試行実施を開始。現在は21園で一日あたりの定員は76名しかないため、多くの保護者の方からはどんなに申し込んでも入れないとの声が届いています。そうした中で4月から本格実施、練馬区は園を大きく拡大するとしていました。委員会では条例改正のための議案が提出されました。

しかし、4月から実施を予定しているのは23園で定員の合計は74名。現在よりも定員はむしろ減っています。最新の情報はこちらをご覧ください。

(練馬区ウェブサイト 2月12日現在)

練馬区は長期計画(第3期子ども子育て支援事業計画)の中で、来年度は150名分の定員を確保するとしていますが、現時点での定員はわずか半分です。

(第3期練馬区子ども・子育て支援事業計画(令和7年度~11年度))

さらに地域ごとに分析すると、今年度の試験実施を行った園のうち、本格実施を行わなかったのは6園、そのうち大泉地域が3園となっています。その結果、令和8年度は大泉地区で受入れ可能な園はわずか2園、定員もわずか5名、石神井地区でも3園のみ、定員は6名。本格実施といいながら、むしろ減っていて実際にはほとんどの方が利用できない状況です。

区としては、第一子からの保育料無償化が開始され、入園希望者が増えたこと、年度初めなので園も調整が難しく年度途中で拡大を図るとのことです。であれば、保育園を増やすことを第一に検討すべきだと思います。

■各園での抽選は適切なのか?

運用についても課題があります。

一番多く頂く意見が現在は各園で行っている抽選について、適切なのかわからないというもの。

例えば、今後入園が見込まれる子どもを優先しているのではないかという声も聴いています。こうした中で、例えば江東区や墨田区、港区などでは、区が一括して抽選を行い結果を公表するという制度をとっています。改善を求めた所、練馬区は各園を信頼しているので現行のまま行うとしていましたが、透明性を確保するためにも改善すべきです。

■預けられる期間が園によって全然違う!

制度を利用できる期間(契約期間)も各園の判断になっていて、現在は21園中15園では2~3か月、6園では半年となっています。例えば半年の園でしたら、一度落ちると次の抽選までの半年間、ずっと待つことになってしまいます。練馬区として一定の基準や管理を決めるよう求めた所、国の制度の中で困難との回答でした。であれば、最低限の配慮として、ホームページの一覧で契約期間を示すよう求めました。

■子ども誰でも通園制度は無料なのに、他の一時預かりでは有料…。

子ども誰でも通園制度は保育料無償化で無料になりましたが、区が実施する他の一時預かりでは有料のまま。同じサービスなのに、なぜ片方に当選した方は無料で落ちた方は有料なのでしょうか?

来年度予算から世田谷区や江戸川区、港区などでは全ての一時預かりが無償化される中で、練馬区でも無償化するよう求めましたが、区は財政上の課題などを理由に拒否。しかし、他の自治体で支援が進む中で練馬区でも検討すべきです。

■本格実施は始まるけど、ほとんどの方は使えないまま

4月から本格実施は始まるものの、多くの方は利用できないままの状況が続きます。文字通り、希望する誰もが通園できるようになるまで、今後も対応を求めます!

過去の訴えはこちらをご覧ください。