先日、私立幼稚園協議会の研究大会に参加しました。この研究大会、練馬文化センターで行われたのですが、会場は数百名の先生や関係者の方でほぼ満員。

大会では、代表の方の挨拶、来賓の方の挨拶に続いて、永年勤続者の表彰が行われました。大変和やかな雰囲気の中、表彰が行われたのですが、一つ驚いたのが、20年以上、15年以上、10年以上の勤続に続いて、5年働いた方も表彰したことでした。民間企業で働いた感覚として、5年働いたことを表彰されるというのは聞いたことがありません。つまり、それだけ離職率が高いことだと思います。

実際、5年勤続で表彰された方が48名だったのに対して、10年勤続で表彰されたのは21名、15年以上は3名、20年以上は1名と急激に減少していました。保育園も幼稚園も保育士や幼稚園教師の不足が深刻な課題となっていますが、その背景には、労働条件が厳しくて継続して働くことができないこともあると思います。

保育園も幼稚園も、人間形成に最も重要な幼児期において大切な役割を担っています。だからこそ、そこで働く方々も安心して子どもと向き合うことができるために、子育てに関わる方々の労働条件が保障されるように、行政がしっかりと向き合わなければならないと思います。