本日は新宿で行われた「東京大行進2015 Tokyo Democracy March」に参加。
このパレード、LGBTの方や外国人の方、障がいをお持ちの方などを含むすべての差別のない社会の実現と、日本のデモクラシー、民主主義を守ることを訴えていて、今回で三回目とのこと。
ヘイトスピーチに代表される価値感や考え方、文化的背景が異なる方への排斥が社会に広がる中で、「決して差別は許さない」というメッセージを多様性の象徴的ともいえる新宿の街で訴えるということに共感し、今回初めて参加した。
会場に到着すると、開始前からたくさんの方が差別反対を訴えるおもいおもいのプラカードを手に。印象として、若い方や子供連れの方がとても多い。プラカードも英語や韓国語、中国語やスペイン語などバラエティに富んでいることに驚く。そして、パレードが開始すると沿道の方々、特に外国人の方々からたくさんの声援があがり、どんどんパレードに参加する方の数が増えていく。
パレードは4つのグループに分かれ、それぞれが主張を行う。すべてに参加させていただいたが、特に印象的だったのはSEALDsが先導したグループ。ラップのリズムに載せながら、国会前でも聞いていた「民主主義ってなんだ!」のコール。また、驚いたのが ¡No pasarán!というスペイン語もコールされたこと。直訳すると「決して通さない!」という意味だが、もともとフランコ独裁政権の時にファシズムを許さないという意味でつかわれていたコールがこのように現代日本で「決してレイシズムを許さない」という意味でも輸入されていた。SEALDsの皆さんはあえて悲壮感を出さずに楽し気にやるのでいい。ユルい感じの、それでいて真摯なコールが新宿に響き渡る。デモはかっこ悪い、古臭い、なにかに真剣になるなんてダサいと思っている若者たちも、楽しそうだから参加しようかな?と思ってくれるかもしれたら最高だ。
今回のパレード、感動したのが、SEALDsの先導車両に掲げられていた”Refugee Welcome“(難民歓迎)のメッセージ。私もUNHCRでインターンしたこともあるため、難民受け入れへの思いいれは大きい。
シリアで内戦が続く中、欧州各国が難民の受け入れを積極的に行うための話し合いをしていた矢先、先日のパリのテロが起こった。犯人のうち2人難民申請をしていたことが判明したとたん、今度は積極姿勢を撤回する国まで出てきて、難民受け入れに対する反対運動が勢いを持ちはじめることを、私は非常に恐れている。しかし、第一に、圧倒的多数の難民は、まさにISを含む勢力による攻撃やテロを恐れて命からがら逃れてくるのだ。受け入れの制限をして犠牲になるのは本物の難民たちである。また、9.11含めテロの多くがそうだが、犯人の大部分はベルギー等で生まれ又は育った人々である。彼らがテロリストとなった背景には、イスラム教徒への差別を含む社会統合・多文化共生の問題がある。犯罪者を生まないためには、彼らが生まれ育った国で排除されていると感じずに自身のアイデンティティを持ち続けられる環境づくりも必要なことの一つだ。
日本は昨年も5,000人もの難民申請があったにも関わらず、認定されたのはたったの11人(そのほか30人の人道配慮による滞在許可あり)。シリア人に限っていえば、日本でも国内に500人近くのシリア人が暮らし、そのうち約60人が難民申請をすでにしている。結果がすでに出たのが38人で、その中で日本政府が難民として認定したのは3人。つまり認定率は4%に過ぎない。残りは人道配慮による在留特別許可がなされた。こうした状況の中で、多様性の象徴でもある新宿でRefugee Welcomeを訴えるとともに、すべての差別をなくすために一緒に声を挙げられたこと、すごくうれしい。
練馬区でも、一般質問でも取り上げたように、LGBTや外国人に代表されるマイノリティに対する差別、偏見が多く存在している。その中で、今日集まったたくさんの仲間と意識を共有できたことは私自身にとっても、とてもいい経験をさせていただいた。
Participamos una manifestacion en Tokio para reclamar contra descriminacion a los todos los menores como extranjeros y LGBTs.