一般質問では、大泉学園周辺の住環境として、大泉学園駅の北口、マクドナルドの前に設置されているエレベーターが2024年8月から3か月以上にわたって故障していること、大泉学園駅から長久保方面へ向かう泉38系統が来年3月で廃線になっていることについて、練馬区へ訴えました。動画はこちらからご覧ください。
続いて大泉学園周辺の住環境について質問します。
1)エレベーターについて
最初に大泉学園駅の北側、マクドナルドの横に設置されているエレベーターについて質問します。同エレベーターは8月29日の集中豪雨により浸水、既に3か月以上故障したままです。一刻も早く直してほしいとの声がある中で、修理の完了予定は来年3月、つまり半年近くも使えない状態が続くとのことです。
その理由について、区は原因の特定に時間がかかったこと、部品の製造に時間がかかること、そして修理のための予算の不足をあげており、現在も発注中とのことです。
練馬区は美術館の改築において、完成まで2年以上を要するにも関わらず、すでに2億円を超える補正予算を計上しました。一方で、なぜ今使われているエレベーターを直すための数百万円の予算が不足したのでしょうか?異常気象が続く中、今後も同様の故障が続くことも予測されます。区として迅速に対応されるよう改善を求めます。区の回答を求めます。
【練馬区の回答】
本年8月29日の大雨により、雨水が建屋内に流入し、不具合が生じたため直ちに運転を停止しました。復旧に向け、対応策の検討、部品交換の手配などを進めてきました。部品は受注生産となり、納品まで数か月を要することから、来年3月には再開できるよう、全力で取り組んでまいります。大雨による影響とはいえ、エレベーターが使用できなくなり、利用者の皆様にはご迷惑をおかけしております。代替ルートとして、30mほど離れた別のエレベーターを案内しています。
2)バスの廃線について
続いて大泉学園で運行されているバス路線の廃止について質問します。本年10月、西武バスは大泉学園駅から長久保へ向かう泉38系統について、来年の3月に廃止すると発表しました。
同路線については、昨年度は1日あたり625名、1カ月あたり2万人近くの方が利用していました。同路線が廃止になった場合、隣の39系統を利用することになりますが、住民の方からは雨天時等、満員の場合乗車拒否されるので乗れる保証がない、桜高校より先の利用者は代替のバス停がないといった声が届いています。多くの方への影響が懸念される中で練馬区として代替手段を検討、確保すべきです。区の回答を求めます。
【練馬区の回答】
同路線では幅員が狭い道路を小型バスが運行しています。同型車は生産が終了し、代替車両の確保が困難です。また、人件費や燃料費が高騰する中で、利用者が少なく、限られた運転手を効率的に配置するために廃止となりました。運転手不足は今後も続く見通しであるとともに、バスが走行可能なルートも限られていることから、バス交通のありかたの見直しが不可避となっています。新たな交通手段の導入等を進めていく必要があります。令和8年度を目途に地域公共交通計画を策定します。これに先立ち、1月から南大泉・東大泉地域でデマンドタクシーの実証実験を実施し、実効性を検証します。この結果を踏まえ、今後の取組を検討します。
【岩瀬の訴え】
練馬区は2028年度竣工予定の美術館のエレベーターを今の段階で発注するとして、補2億円以上を計上した一方で、多くの方に利用されているエレベーターについては、わずか数百万円の費用にも関わらず、修理には半年以上を要しています。今後も同様の事故の発生も予測される中で、区として対応の改善を求めます。また、バスの廃止も住民にとっては非常に大きな問題です。令和8年度の計画策定の前に、デマンドタクシーの導入を含めて、交通不便地域への更なる対応を図るべきです。