今日は練馬区議会第二回定例会の最終日。

本日の、そして本会期で一番の山場となったのが、国会で審議されている安保関連法案に対して廃案を求める意見書(案)の提案でした。

現行憲法の解釈拡大によって集団的自衛権を認めようとする安保関連法案、そのことに対し、地方議会ができる唯一、そして最大の意思表示が、地方議会から国会への反対の意見書の提出でした。

現在、200以上の自治体が、今回の法案に対する反対、ないし慎重審議を求める意見書を出しています。そんな中、ここ練馬区でも、共産党、生活者ネット、市民の声、ふくし(かとうぎ桜子さん)、オンブズマン(土屋さん)からなる超党派の議員団(13名)が共同で意見書案を議会に提出しました。

練馬区議会では、これまで、意見書を提出するためには各会派の代表があつまる幹事長会で全会一致でなければならないという”慣例”が存在していました。また、すでに同様の陳情書が住民から出されている場合、同一趣旨の議案を提案してはならないという”ルール”も存在していました。

それを破ることは、議会に激震が走ることになります。「全会一致」だけでなく「陳情優先」まで反古にするには、それなりの道理と覚悟が必要です。“慣例”をいくつも覆して議員提出議案として意見書を提案するということは、練馬区議会としては大変大きな転換になる可能性もありました。

しかし、そのような中にあっても今回は、その緊急性、重大性から、そのすべてをあえて破っても提出することにしました。

本意見書案の提出を巡っては、初めてのことであり、様々な障がいがありましたが、その中でも最後まで貫いたこと、非常に大きな一歩を刻むことができたと思います。残念ながら議会では否決されてしまいましたが、議会でしっかりと審議されたこと、そのことに大きな意味があったと思います。

議決の時、反対の方々の冷たい視線を浴びながら、賛成のために立ち上がった時、正しいことしているという思い、そして、これからの活動を思い、全身に鳥肌が立ちました。

今回は残念な結果になりましたが大切なのはこれからです。安保関連法案を何とか廃案とするために、地域の中で、政党を問わず共同で声を上げ続ける、そんなことをし続けたいと思います。そして、その一つの試みとして、7月1日に練馬駅で安保関連法案に反対する集会およびパレードを行います。ぜひ、皆様も一緒に、頑張りましょう。