本日、練馬区社会福祉協議会が実施した災害シンポジウム「災害にどう備える!?」に参加。
基調講演は特定非営利法人「にいがた災害ボランティアネットワーク理事」の李仁鉄さんのお話。

最初に、日本は世界の400分の1の面積しかないにも関わらず、世界の10分の1の活火山が集中していること。そして、地震に至っては、世界で起きるマグニチュード6以上の地震の内、20%以上が日本で起こっていること、そんな衝撃の事実を教えていただいた。

統計的に見ても、地域で大きな地震が起きる確率は0.1%、裁判員制度の裁判員に選ばれる可能性よりもかなり高い、そんな中で私たちは暮らしているとのこと。

李さんのお話で非常に印象に残ったのは、震災後、支援が必要なのは、震災直後の復旧期と思われているが、実際にはその後、生活を日常に戻すための生活支援期、復興期なども大切な役割を果たすとのこと。特に、被災者の心理的なサポートを行うための傾聴ボランティアなどは非常に重要な役割を果たすとのこと。

私自身、東日本大震災の後、ボランティアとして石巻に行ったことがある。東京から同行したのは、横田基地で働く海兵隊の方々。現地では、被災者の方の話を聞きながら物凄いパワーで瓦礫や土砂を取り除いていた。しかし、一日が終わって被災者の方に言われたのは、「一番うれしかったのは、私たちの話を聞いてくれたこと」とのことだった。

既に震災が発生してから数か月が経っていた中、話を聞く方が少なかった。その中で、外国人を含めたくさんの方が石巻で活動し、自分たちの話を聞いてくれたのがすごくうれしかったと言われたことをはっきりと覚えている。

また、震災が起きた際の障がいを持つ方や外国人等への支援についても勉強になった。

例えば、東日本大震災の時には、津波に対して「高台に逃げてください」と放送が流れたものの、「高台」の意味が分からず多くの外国人が犠牲になったということ。先日の豪雨で鬼怒川が決壊した際にも外国人の方に情報が渡らず取り残されてしまったということ、などのお話を聞いた。

一般質問でも取り上げたように、練馬区にも14,000人、人口の2%が外国人である中で、防災においても、外国人をしっかりと計画に含めて活動する必要がある。今日の李さんの話を伺いながら、災害を身近に感じるとともに、何よりも災害が起きる前にしっかりと準備を整えていかなければいけないと感じた。特に、支援を必要とする方、障がいを持つ方や外国人の方などについて行政としてしっかりと対応できるよう、全力を尽くしていきたい。