今日、3月8日は国際女性デー(International Women’s Day)です。
日本の男女平等ランキング(ジェンダー・ギャップ指数)、最新の数字では144か国中、昨年より10位も順位を落とし、過去最低の111位でした(世界経済フォーラム、2016年10月発表)。G7ではもちろん最下位、日本より下位の国は、韓国(116位)を除けばすべて中東・アフリカ諸国という状況です。
アルゼンチンのJICA事務所でインターンをしていた頃、ジェンダーに関するセミナーを開催したのですが、アルゼンチンの方が日本よりよっぽど男女平等が進んでいて(ランキングは33位(2016年))、セミナーをする側が参加者に指導される、というような笑えない話もありました。
日本に戻ってから、日本の制度、感覚について疑問を感じることも多くあります。
例えば、昨年の紅白で、司会者が女子柔道の金メダリストについて「どうしたら結婚できるかな?」と問いかけ、それに対して、あるモデルが「すっごい自分磨きしているし、女の子らしいからすぐできると思う。努力しなくていいと思う。」と答える場面がありました。(https://news.yahoo.co.jp/byline/komazakihiroki/20170102-00066167/)
「女の子らしい」から「結婚できる」という、日本の公共放送ですら、こうした女性らしさを押し付けるような表現を許してしまう、その根はとても深いものです。
また、練馬区でも、2015年から「健恋7係プロジェクト」なるものを始めたのですが、そこでは、「キレイは素敵、健康はムテキ 自分を気遣える女子は「できる女子」」というキャッチフレーズで「キレイ女子」といった特集を組んでいます。(http://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/hoken/kenkodukuri/kenkoi7.files/FP1.pdf)
「市民の声ねりま」の池尻議員も議会で追及したのですが、行政がこうしたステレタイプなイメージを助長する表現を行うこと自体がジェンダー意識の高い欧米ではありえないことです。(http://ikejiri.exblog.jp/24780450/)
以前のブログでも取り上げましたが、世界で夫婦別姓が認められていない国は日本を除けば、ジャマイカとインドのヒンドゥー教徒くらいとも言われています。
(http://iwasetenerima.blogspot.jp/2015/12/blog-post_17.html)
国連事務総長のグティエレス氏は国際女性デーに寄せて以下のように述べています。
「国際女性デーの今日、凝り固まった偏見に打ち勝ち、約束と行動主義を支援し、男女平等と女性のエンパワーメントを促進させるため、できることすべてをすると、共に誓おう。」
こうした状況を改善するために、議会でも区のあり方を問い続けていきたいと思います。
(写真は <a href=”http://www.freepik.com/free-photos-vectors/flower”>Flower vector created by – Freepik.com</a> )