年に一度の一般質問、どんなテーマでも扱うことができる貴重な機会、コロナ禍で頂いた多くの訴えについて、その方の思いまで伝わるよう全力を尽くしました。今回は「コロナの第2波に向けたPCR検査体制や感染者の家族の支援」についての訴えと区の回答(概要)をご紹介します。
【ここから】
4月の下旬、大泉学園に住む方からSOSが届きました。
「発熱が続いていますが、基準を満たさずPCR検査を受けさせてもらえません。感染かわからないので、有給をとることしかできませんが、それもなくなりもうクビになります。社会的に死にそうです、助けてください!…なによりも、検査を受けやすくするルートをもっと広げ、このようなケースを1人でも助けて欲しいんです。検査を受けられないことで、職をうしなう人までいる、このことをぜひ訴えてください。」
<岩瀬の訴え★ PCR検査センターの強化を!>
PCR検査センターについて、練馬区での設置は23区でも20番目、5月8日になってからでした。現在は区内に一カ所週3回、一日40件程度の対応能力となっていますが、これでは全く足りません。今後の流行に備え今から複数の場所を確保すべきです!
<区の回答>
今後予想される第二・第三波に備えるために実施場所を増やすことが望ましい。唾液を用いた新しい検査手法が導入されたことから、区内診療所の検体採取について練馬区医師会と協議を進める。
<岩瀬の訴え ★医療崩壊の防止を!>
医療崩壊を起こさないためには、病院におけるPCR検査体制を整備するとともに、コロナの診断を行う事のできる発熱外来を増やすことが不可欠です。杉並区のように病院におけるPCR検査体制の強化および発熱外来の設置を検討すべきです!
<区の回答>
発熱は軽度で、消化器症状や味覚異常といった症状の方も多い。発熱患者のみを対象とするかのような名称の外来を設置することは有効ではないと考える。
<岩瀬の訴え ★感染者の家族への支援を!>
緊急事態宣言の中、複数の保護者から
「もし自分が感染したら、子どもをどうすればいいのでしょうか?」
切実なご相談もいただきました。港区では宿泊施設の客室を借上げ、専門の保育事業者が24時間常駐する体制を整備し、杉並区では要介護の高齢者や障害者を専用の施設で預かる方針を示しています。感染者の方が安心して療養できるよう、練馬区も都と協力しながらこうした場合への対応を進めるべきです!
<区の回答>
要介護者や障害者の家族が感染した際に、家族に代わりサービスを提供する従事者の特殊勤務手当を補正予算として計上。保護者が感染した際の子どもの受け入れ先の確保について特別区長会を通じて都に要望している。
<岩瀬の感想>
寄せられた切実な声を区に届けた中で、肯定的な回答が多かったです。特に、唾液による検査体制の推進や、要介護者や障害者の家族が感染した際の従事者の勤務手当の予算計上などは評価できます。他方で、発熱外来についてはその名称について否定的でしたが、名前が何であろうと、コロナの診断や対応ができる病院を地域内に増やすことが必要です。二度と同じようなことで苦しむ方が出る方の無いよう、引き続き訴えていきます。
eri