都知事選も終わり、お友達から紹介頂いた本を読み始めたら面白くて一気読み。2019年の本屋大賞「ノンフィクション大賞」の受賞作。作者はイギリスで暮らすブレイディみかこさん、息子さんが通う元・底辺中学校での生活の様子や親子の会話を通じて社会や政治のあり方を学ぶもの。
日本よりもさらに階級差別や人種差別が厳しい多民族国家のイギリスでの暮らしを通じて親子が成長する姿は勉強になります。私自身も多くの差別を受けてきたのでとても共感できました。
「多様性ってやつは喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ。」「楽じゃないものがどうしていいの?」「楽ばっかりしていると無知になるから。…多様性はうんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知を減らすからいいことなのだと思う。」
「暴力は言葉でもふるえるんです。殴られるよりもそっちの方が痛いこともある。」