決算質疑では不登校やコロナによる自主休校の子ども達への支援についての改善も訴えました。

はじめに

コロナによる一斉休校に始まり、夏休みの短縮、7時間授業や土曜授業の実施など子どもたちに大きな負担になっています。日常生活でもマスクをつける、昼食時はしゃべらないなどさまざまな制約、しかもいつまで続くのかわからない。子ども達も限界を迎えています。そうした中で、9月に入り学校へ通えなくなっている子どもが急増しているとの報道が。練馬区でも6月の学校再開時には中学校の病気を含めた欠席者は445名でしたが、9月末現在では560名、100名以上増えています。加えて、コロナを理由に自主休校し、出席停止扱いとなっている児童・生徒数も8月末現在で合わせて100人を超えています。区の緊急の対応が不可欠です。

練馬区の不登校の子どもの数、なぜわからないの?

不登校の実態について、事前に区へ質問したところ、今年度、実際に何人が不登校かは把握していないとのこと。なぜ、区として今年度の不登校の実態を把握していないのでしょうか?

【区の回答】
不登校などについては年に6月、11月、2月の3回調査を行うが、今年はコロナの影響で調査を行っていない。最初の調査は11月の予定。

【岩瀬の主張】

コロナの影響で11月に調査するとのことですが、むしろコロナ禍にあるからこそ、早い段階で調査分析を行うべきです。区では毎年8月に前年度の不登校児童生徒数を公表していますが、こちらも今年度は今月に入っても2019年度の数値が公表されていません。現在が緊急事態との認識のもと、実態把握を進めるとともに議会と共に解決に取り組むべきです!

なぜオンラインでの授業配信ができないの?

不登校や自主休校の児童・生徒への対応について事前に確認すると、区は不登校や自主休校の児童・生徒に対して「各学校で個別に適切に対応している」とのことですが、保護者からは不十分であるとの声が届いています。そうした中で多くの保護者からは授業風景をオンラインで配信するよう要望が出されています。他区では試行的とはいえ、既に家庭と学校を繋いで授業の中継が始まるとのこと。学校やクラスとのつながりを維持するという意味で効果があると考えます。練馬区での検討状況をお答えください。

【回答】
既に研究を進めている。これらの活用につい同時に授業を見るといったメリットはあるが、一方で視聴人数が限られるといった事、機材や通信費の確保に経費がかかること、個人情報の取り扱いなどの課題も多い。今後も更に研究を進める。

岩瀬の思い

不登校や自主休校の児童・生徒が増加している中でコロナの影響とはいえ、区の対応は決して積極的なものとはいえません。特にオンライン授業の配信については私立の学校や他地域でも開始されている中で、5月から訴え続けています。ぜひ区としての前向きな対応を今後も求めたいと思います。