先日、入学式を前に保護者の方から悲痛な訴えを頂きました。「中学校の説明会で標準服(制服)と体操着について、指定のお店から買うよう求められました。全部そろえると7万円以上。なぜこんなに高いのでしょうか?」

以前、子ども食堂で出会ったある保護者の方からも「あまりにもお金がかかるなか、入学式を迎えるのが辛いんです。子どもには嫌な思いをさせたくない、だから自分の食事を抜いてでもなんとか準備しています、なぜこんな思いをしなくて
はいけないのでしょうか?」こんなご相談を頂き区へ改善を求めてきました。

憲法では「義務教育はこれを無償とする」とありますが、実態は全くそんなことはありません。小学校ではランドセルなど含めると入学時に10万円、中学校では標準服や部活の道具などをそろえると15万円近くかかります。そもそも、学校で着用するのはあくまで推薦される「標準服」で、特定の店舗などで購入を強制されるべきではありません。なぜ、同じような服が他でも購入できるのに、高い値段で購入しなければいけないのか、区は「標準服の着用を強制はしていない」との回答を続けています。しかし、説明会の資料を見ると、必ず特定の店で買う事を求めているようにしか見えません。教育費の無償化へに向けて取り組むとともに、まずは標準服の着用自体が義務でないことを明記すべきです。少しでも早く改善するよう、引き続き訴えていきます。