予算委員会ではジェンダー差別について訴え、その中で職場での対応についても改善を求めました。
【はじめに】
練馬区で働く職員は男女ほぼ同数ですが、役職が上がるにつれ女性の比率は減少し、管理職はわずか20%。さらに、区の意識調査でも20代の女性職員のうち、いつか管理職に昇進したいと考えるのはわずか3%。その最大の理由が「責任への不安」とのことです。若い方に話を伺いましたが、「大学を卒業した時には、より大きな責任を持ちたいと思っていましたが、実際働いてみて、重い責任を果たすのはとても無理だと思うようになりました。」とのこと。
なぜ多くの女性が責任への不安を感じるのでしょうか、背景には職場での仕事に加えて家事育児・介護といったケア労働を担い、ダブルワーク、トリプルワークになっているという状況があります。また、職場においてもジェンダーに基づく偏見があります。例えば、練馬区でも議員控室のお茶を職員の方が交換する習慣が残っていますが、それは常に女性の仕事。まず変えるべきは、上司や男性職員の意識です。現在は係長に対して、ジェンダーへの研修を行っていますが、全ての職員への研修を行い意識改革を行うべきです!
【練馬区の回答】
2年前に研修を開始したなかで、他の管理職への拡大については今後検討します。
区はこれまでも男女を差別することなく、公平・公正に組織運営を行ってきました。私自身、優秀な女性職員と出会ってきました。女性職員の能力が最大限発揮できるよう、組織としてサポートを行い、能力主義、成績主義のもと、女性が活躍できる組織運営に取り組みます。
【岩瀬の訴え】
優秀な女性がたくさんいるのに、管理職がこれほど少ない。そして20代の方は誰も管理職になりたがらない。そこには組織としての課題があると言わざるを得ません。実力で選んでいるとのことですが、その実力を測る尺度や前提が極端に歪んでいることを認識していただき、改善頂くことを改めて求めます。
【岩瀬の感想】
質疑の中で、区としてはあくまでも女性職員の意識の問題にしようとしている、そんな印象を受けました。大切なのは、女性職員がそう思わざるを得ない背景を把握して、対応することです。組織のあり方を見直すよう、今後も訴えます。