先日、小学校 の給食調理員の方からご相談を頂きました。練馬区 ではコスト削減のために2004年度から学校給食の外注(委託)が開始され、現在は98校中の85校で委託に。その方は区から委託された会社でパートとして働いています。
「勤務する小学校のキッチンでは、正社員が3名、残りは私も含め全員パートです。給料は非常に低く、正社員の方も生活のため、ダブルワークで夜に清掃業や飲食店でのバイトをしています。皆さん20代~30代なのですが、とても結婚などできないと言っています。私も5年以上働き、調理師免許も持っているのですが、給料は全くあがりません。子どもが好きなので仕事を続けてきましたが、重労働で腱鞘炎にもなり、もう限界です…」
とのことでした。
調理場でのコロナ対策についても会社からは「気になる人は対策を取ってね」と言われ、結局は現場で対応せざるを得ないとのこと。パートの方々は皆さん1年契約なので、雇止めが怖くて会社に対して環境の改善などを訴えることもできないとのこと。
「練馬区は私たちがどんな思いで働いているか知らないのでしょうか?」という訴えが印象的でした。一番の問題はコスト削減を目的とした委託の中で、その犠牲は全て最前線の方々が被っていることです。この方の働く企業の状況を区に連絡し、対応の改善を求めました。しかし、大切なのはすべての調理現場での待遇が改善されること、今後も区へ訴えていきます!