年に一度の一般質問、今回は特に皆さんから寄せられた生の声を議会で訴えることを通じて、少しでも改善を促したい、そんな思いで質問をしました。取り上げた声の一つがLGBTのカップルの方からの訴えでした。概要をご報告します。(詳細は議事録をご確認ください。)

【はじめに】
国会でLGBT理解増進法案が議論されていますが、非公式会合に参加した議員から「道徳的にLGBTは認められない」といった発言もなされるなど、成立は困難となっています。私はこうした発言が政治家からも出るからこそ、自治体が率先してパートナーシップ制度を導入することが必要だと考えます。

【LGBT のカップルの訴え】
パートナーシップ制度、23区では8区が導入していますが、練馬区はこの6年「現実的な効果がない」として拒否し続けています。先日、区内で子育て中のLGBTのカップルからご相談を頂きました。

「妊娠中、病院では『倫理に反するからこの病院では出産できない』と言われ、子どもの出生届を出す時には窓口で父親の名前を書くよう何度も迫られました。私たちはいつまでこんな思いをしなくてはいけないのでしょうか?早くパートナーシップ制度を作ってください!」

★岩瀬の訴え【練馬区でもパートナーシップ制度を!】

今年4月、都内でパートナーシップ制度を導入している12区市が連携ネットワークを結成。ネットワークには制度を検討中の4自治体も参加しています。しかし、練馬区の名前はありません。連携ネットワークに参加し、今こそパートナーシップ制度の導入に向けて検討を開始すべきです!

【区の回答】

パートナーシップ制度については、憲法をはじめ現行法規との整合性を図るとともに、制度の実効性を確保する必要があると考えています。今後LGBT理解増進法案の動向や東京都が今年度実施する同性パートナーシップ制度に関する調査結果を注視してまいります。

【大学生からの訴え】

20代の学生からもこんな声が届いています。

「私も含めて、もっとさまざまな形の「家族」が、練馬で安心して暮らせるようになってほしい。パートナーシップ制度の導入によって、多様性を確保し、インクルーシブであたたかい場所になってほしい」

こうした声に区は耳を傾けるべきです。

【岩瀬の感想】

6年間、パートナーシップ制度の導入について繰り返し訴えてきました。当初は全くその予定はない、と厳しい回答でしたが、質問を重ねるごとに区の姿勢に少しずつ前向きな変化を感じています。性別に関わりなく愛する方と一緒に過ごせる社会にする、そんな社会を実現するために一刻も早く、練馬区でもパートナーシップ制度を導入するよう今後も訴えていきます!