一般質問では、練馬区の学校で働く図書館管理員の方々の待遇改善についても訴えました。(詳細は議事録をご覧ください。)

【はじめに】
学校の図書室で働く図書館管理員の方々、単に本の管理を行うだけでなく、子ども達に本の楽しみを教えたり、授業支援に入ったりと非常に重要な役割を果たしています。練馬区では、業務委託による図書館管理員の配置を進めていますが、図書館管理員の方からはこんな訴えを頂いています。

「コロナ禍で苦しむ教員や子ども達を支えたい。本を通じて子どもが元気になってほしい。でもそのためには業務の範囲を超え、”偽装請負”をせざるを得ないのです!」

**偽装請負とは**
委託事業者のスタッフは本来、独立して業務を行う必要があります。現場の教師が直接、委託会社のスタッフ(図書館管理員)に指示命令を出すと、無許可派遣(=偽装請負)とみなされ違法行為となります。
こうした中で、東京都は図書館管理員について労働局から「偽装請負」であると指摘を受け、2023年4月から全ての都立学校図書館について業務委託を全て廃止、直接雇用とすることを決定しました。都が図書館管理員を委託では不可能とし、全て直雇用に切り替えたことは非常に大きな意味を持ちます。

【岩瀬の訴え】
都の動きを受けて練馬区でも、委託を中止し直雇用に切り替えるべきです!あわせて、管理員の方からは現在の1日6時間、年間100日の勤務体制では時間は全く足りず、仕事を持ち帰らざるを得ないとの訴えを頂いています。実際、多くの自治体では週5日、1日6時間の配置となっています。練馬区でも勤務時間の見直しを行うべきです!

【練馬区 の回答】
今後も学校図書館のさらなる機能強化に向けて検討を行っています。

【岩瀬の感想】
区議会の一般質問において、図書館管理員の方々の処遇について取り上げた事、そして区として一部とはいえ前向きな回答を示したことは今後に向けての大きな一歩だと思います。学校教育を充実させるためにも、直雇用や待遇の改善は不可欠であり今後も訴えていきます!