3月11日、2022年度(令和4年度)予算について、委員会で意見表明の後、採決を行いました。会派を代表してかとうぎ桜子さんが意見を表明。
採決では私たち(インクルーシブな練馬をめざす会)、共産党、オンブズマン(土屋さん)が反対、自民党、公明党、練馬区議会未来会議・都民ファーストの会・国民民主党、立憲民主党等が賛成し可決されました。来年度の予算は企業収益の回復により、過去最高となる約2900億円。しかし、人々の暮らしは全く変わらず、むしろどんどん厳しくなっています。私の所にも連日、たくさんの相談が届き、先日はシングルマザーの方から、経済的困窮が続く中で死をも考えてしまう、といった悲痛な叫びが寄せられました。
その中で練馬区がやるべきことは何か。国の支援から零れてしまう、または十分に届かない方々の生活を何よりも支えることです。日々、コロナに感染するリスクに怯えながらも、必死で現場を守る方々の不安を取り除くことです。身を犠牲にしながら働きつつも、非正規でいつ首になるかわからない、そうした方々の暮らしを守ることです。
しかし、私たちが訴えた保育士の方々に対する積極的な抗原検査の実施も、会計年度任用職員(非正規公務員)の待遇改善も、外国人も含めた住民投票の実施も、生活困窮者の方に対する更なる家賃補助の実施も区は真摯に向き合おうとはしませんでした。
その一方でいまだに100億円かかるのか、金額すらもわからない美術館の建て替えを強行に進め、ただでさえ足りない職員を割いています。また、地域で55年もの歴史を持ち、多くの方に愛されてきた谷原保育園について、住民や保護者の意見を聴こうともせず、わずかな期間で閉園を決定しました。そこには区民に寄り添おうとする視線は感じられません。
練馬区がやるべきこと、それは新たな美術館を作ることではなく、例え目立たなくても、苦しむ区民に寄り添い、一緒に前に進むことではないでしょうか。残念な結果でしたが今後も声を挙げていきます。