一般質問ではパートナーシップ制度についても質問しました。2015年に議員になって、最初の一般質問で取り上げたのが性的マイノリティの方々の権利についてでした。私は多様なあり方が認められることこそ、社会をよりよくするものだと信じています。ようやく今年、東京都によりパートナーシップ制度が導入されることになり、練馬区も導入に向けての検討が始まっています。この動きは歓迎しますが、さらに取組を進めてパートナーのみならず、その子ども達も含めたファミリーシップ制度として設定すべき、思いを訴えました。

【岩瀬の訴え】
区内でお子さんを育てるカップルの方から以前、こんな訴えをいただきました。

「子どもを病院に連れて行ったときに、名字が違うという理由で保護者と一緒にきてくださいと窓口で大きな声で言われました、横にいた子どもがどんな気持ちがするか、ずっと子どもとして育ててきたのに、親として認められない辛さをわかって欲しい。」

東京都が検討しているパートナーシップ制度、子どもも特記事項として記載が認められるとの説明ですが、当事者からは「なぜ同性カップルの子どもだけ特記事項になるのでしょうか?子どもも含めて丁寧に家族の形を証明することは、親だけでなく子どもの人権を守ることに繋がります」という訴えを頂いています。

同性カップル、そしてその子どもたちも地域で当たり前のように、愛する方と一緒に生活し家族として尊重される、練馬区がファミリーシップ制度を導入することでそうした姿勢をぜひ示すべきです。

【練馬区の回答】
都のパートナーシップ制度の枠組みが一部自治体で導入されているファミリーシップ制度と同様のものと考えています。区では、パートナーシップ制度等について憲法をはじめ現行法規との整合性を図るとともに制度の実効性を確保する必要があると考えており、東京都の動向を注視してまいります。

【岩瀬の思い】
7年前、駅頭で性的マイノリティの権利擁護について訴えた始めた際、「何を言っているんだ!」と厳しい批判や中傷を何度も頂きました。この間に社会で周知や理解が進み、練馬区でもパートナーシップ制度が導入されるということ、本当に嬉しいです。ただ、全ての私たちの問題として、練馬区がさらに前へ進めるということ、当事者の思いに寄り添うこと、これまで以上に必要だと思います。ぜひ今後も訴えていきます。