今度の日曜に岩瀬たけしのキックオフを行います。私から思いを訴えるとともに、LGBTQの方、シングルマザーの方、HIV陽性の方、精神障害の方など様々な当事者の方からお話を伺います。今回はこれまでに伺ったLGBTの方の訴えをご紹介します。

先日お話を伺ったのはレズビアンのカップルで子育て中の方。お二人の関係が法律で認められていないことで日々の生活の中でも様々な差別や困難に直面されるとのこと。妊婦健診で通った病院では「倫理に反するから自分の病院では出産できない」と言われ、子どもの出生届を出す際には区の窓口の担当から父親の名前や連絡先を書くよう何度も迫られたとのこと。その都度、自分達は家族として認められていないんだ、突きつけられるような気がするとのことでした。

一番辛かったのは、パートナーが子どもを病院に連れて行った際に名字が違うということで、子どもの前で「本当のお母さんを連れてきて!」と言われたとのこと。自分が親としてずっと育ててきたのに、それを否定されているようで、しかもそれを子どもの前で言われたということが本当に辛かったとのことでした。こうした差別や偏見を除くために、彼女たちは30万円以上をかけてパートナーとしての公正証書を作成したとのこと。

11月からついに東京都でも同性同士でも婚姻に準ずる関係を認めるパートナーシップ制度が導入。練馬区はこの間「現実的な効果がない」ことと、「法律との整合性」に問題があると検討を拒否し続けてきましたが、東京都として導入されたことで、練馬区でもついに対応が不可欠となります。

今回の都の条例によって、例えば都営住宅においても同性カップルの申請が可能となったり、これまで認められてこなかった様々な制度の対象となることも可能に。しかし、練馬区では現在までのところ、何も動きがありません。象徴的な例としては、たとえパートナーシップを取得しても、練馬区の区営住宅に申し込みはできません。都全体でLGBTの権利を擁護するために対応する中で、練馬区ではいまだに認められないというのは課題があると考えます。練馬区としても地域に暮らすLGBTQの当事者の方々への支援により積極的に行うよう、今後も訴えていきます。当事者の声を聞く貴重な機会、ぜひご参加ください。