1月17日の教育総合会議、2021年度の練馬区の不登校児童生徒の数や今後の方針が示されました。
1.練馬区の不登校の児童、わずか5年間で2倍に増加
練馬区でも不登校の子どもが急増、2016年度から21年度までのわずか5年間で小学校の不登校の数は2.2倍、中学校でも1.6倍に。中学校では全体の20人に一人(5.23%)が不登校に。不登校の定義は年間で30日以上休んだ児童生徒のみなので、週に数回休んでいる子どもや保健室登校の子どもなどを加えると、その数は更に増えます。
2.不登校の原因は子どもの無気力?
文科省の調査ではこの間、練馬区の子どもの不登校の原因の第一位を「子どもの無気力・不安」(51%、2021年度)としてきました。しかし、それはあくまでも教員が判断した原因で、今年度、練馬区が初めて不登校の子どもを対象に行った調査では9割がいじめや先生との関係など、学校生活のことを選択しています。この間議会でも、不登校の原因として挙げられてきた無気力や不安はあくまで結果であり、原因を丁寧に把握するよう訴えてきました。その意味ではようやく前に進んだと思います。
3.今後の不登校対策、学校に登校することを目的としない支援へ!
不登校の子どもが通う学校が「適応指導教室」と呼ばれるように、練馬区でもまずは学校に戻ることを前提とした支援が続けられてきました。しかし、本年5月の改訂で「「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではない。児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立するように目指す。」ことが方針として示されることに。私の家族もいじめを受けて不登校だった中、議員になった8年前から訴え続けてきたことがようやく前に進んだと思います。今後の新たな方針が子どもの教育を受ける権利をきちんと保証し、具体的で実効的なものになるよう、今後も訴えていきます。