毎年実施してきた夏の平和企画、今回が7回目。これまでは戦争体験者の方のお話を中心にしてきましたが、多くの方が鬼籍に入る中、今年は世代を繋いで話し合うことを目的に戦争の記憶や平和への思いについて、戦争直後に沖縄で生まれた方、被爆2世の方、そして20代の方、3世代からお話を伺いました。土曜日の朝にも関わらず多くの方にご参加頂きました。
沖縄で生まれた方のお話、日本軍は国を守るために戦ったが、沖縄の国民を守ってはくれなかった、という言葉やサンフランシスコ講和条約によって、日本から見捨てられた気がしたという言葉が印象的でした。被爆二世の方からは、おこり地蔵の朗読とともに、絵を描いた四国五郎さんのご紹介などを頂きました。20代の方からは、なぜ若者が平和や戦争になかなか関心を持てないか、という話の中で、若者の多くにとっては平和があたりまえの状態であり、自分が何かしなくても平和は守られると感じてしまうという指摘とともに、それでも最近、政治に違和感を感じる方も増えている中でSNSなどできることをしていくことが大切という指摘が印象的でした。

地域でも大泉学園のすぐ近くに模擬原爆が落とされたことや、光が丘から特攻隊が出撃したこと、稲荷山公園に大規模軍事施設があったことなど、戦争の傷跡は多く存在するものの、その多くが忘れられようとしています。世代を超えて戦争や平和について語ることで、お互いの理解が深まる、とても貴重な経験をさせて頂きました。今後も続けていきたいと思います。