生涯でうつ病になる割合が5.7%と言われる中、だれもが当事者になる可能性も。今回のイベントでは当事者の方や支援者の方たちが運営する「ふらじゃいる」の皆さんとそれぞれのご経験や行政の支援などについてお話することを目的としていました。今回のイベント、40名近くの方にご参加いただきました。
当事者の方のお話、ご自身が精神障害になるとは考えてもいなかったとのこと。そして、発症した際に、誰にも相談ができなかったとのこと。また、差別や偏見を恐れ、身近な方にもご自身が精神障害であることを隠さざるを得なかったとのこと。また、周りの支援として必要なのは、「症状を個性として認めて欲しい」、「人間対人間」として向き合って欲しいという声が印象的でした。

私からは、精神疾患を有する方の数がコロナ前の2017年から2020年にかけて急増していること、海外と比べていまだに隔離的な制度が取られており、日本の精神病床数は人口比でも絶対数でも世界最大であること、また長期入院などもいまだに多いことを指摘。さらに、今年3月の段階では、いまだに333の自治体で精神障害を理由に議会の傍聴を認めていないといった差別的な対応が残っていることなどをお話しました。

国連からも改善勧告が出ている中で、国としても、自治体としても地域でお互いに助け合えるような環境が作られるよう、アウトリーチや支援組織、コミュニティづくりなどの支援に取り組むことが不可欠ですし、ぜひ議会でも今後も訴えていきたいと思います。