400軒もの住居を立ち退かせる予定の稲荷山公園の整備計画、対象の稲荷山憩いの森の地下が戦時中に軍事施設だったことが判明、2023年度に詳細を調べるための2次調査が行われました。

調査結果について、2024年3月「稲荷山憩いの森防空壕調査委託(その2)報告書」が練馬区に提出、情報公開請求で入手しました。

1.地下壕は大和田通信隊のものだった?

昭和20年9月に作成された大和田通信隊土支田分遣隊の引渡目録によると、土支田に地下送信機室、地下発電機室、半地下兵舎の3棟の地下施設があったとのこと。さらに発電機室と送信機室は通路で繋がっていた可能性があるとのこと。なお、真珠湾からの暗号電報「トラ・トラ・トラ」を傍受したのも、「ポツダム宣言」の受信もこの大和田通信隊だと伝えられています。

2.地下室の形状は?

調査では3棟の地下施設が確認されています。


部屋1は幅4メートル、長さ15メートル、高さ3.5メートルの長方形の部屋。

部屋2は幅4メートル、長さ25メートル、高さ3.5メートルの部屋

部屋3は幅3メートル、長さ4メートル、高さ3メートルの部屋。

3.安全性は?
天井が崩落しているような形状は認められなかったとのこと。ただし、コンクリートのひび割れ、はく離および鉄筋の露出、漏水等の変状が確認されたとのこと。ただし、現在、コンクリート構造物としては安定していると判断されています。

4.今後について
今回の調査では、壁のコンクリートの厚みがわかる情報がなく、地上のコンクリートと地下施設がどのように接続しているかも不明とのこと。解明には地下施設の内部からの調査が必要とのこと。

 

これほどの軍事施設について、練馬区は存在すら知らないまま稲荷山公園整備計画を立てていました。80年以上がたち、他の地域でもコンクリートの崩落などが起こっている中で、練馬区として対応を検討すべきです。ご意見などありましたらお寄せください。