10月24日、練馬区議会の区民生活委員会の行政視察で、広島県の「イノベーション・ハブ・ひろしま Camps」を訪問。

同施設はイノベーションの創出を生み出す中核拠点として広島県が平成29年に設置。新たなビジネスやソーシャル活動を支援してきました。施設はこうした活動に関わる人々が出会い、交流する拠点として、ビジネスやソーシャルといった領域を超える多様な人材に加え、企業や大学(学生含む)、金融機関それぞれの関係者、県をはじめとする行政職員等とのつながりを育みつつ、新たなアイデアやチャレンジを創出しています。(事業の概要はこちら

業務委託によって運営されており、令和4年からは㈱エル・ティー・エス(LTS)が受託。年間予算は61,360 千円(令和5年度)。委託期間は単年度で、プロポーザル方式により選考されています。

 

年間の利用者数は、徐々にコロナ禍以前の状況に回復しており、令和5年度の個別相談は年間 1,064件と昨年度の約2倍。そのうちマッチング数も 84 件(双方の事前合意に基づく会員間のつなぎ)に達しています。

具体的な事例として、セディカル株式会社とナオライ株式会社のマッチングによる浄酎を使用したボンボンショコラが企画により実現とのこと。

同事業の趣旨は、区内での産業振興と雇用の創出により若者の定住支援を促すというもの。

練馬区でも多くの中小企業が存在している中で、他業種とのマッチングやイノベーションは中々進んでいません。行政が支援することで、区内産業の振興や活性化を図る取り組み、非常に参考になります。特に社会問題に取り組むNPOやNGOと民間企業のマッチングを通じて、持続可能な形を指向するというあり方が印象的でした。こうした取り組み、東京都と連携しながら練馬区での実施に向けた検討を求めていきたいと思います。