みなさんはファクスを使う機会はありますか?ほとんどの方が利用されていないのではないでしょうか?しかし、区内の小中学校でもいまだに75%の学校で日常的に利用していることが明らかに。また、業務でも押印が必要な書類があるとした学校がほぼ100%に達していました。

学校教育の基盤的なツールとして、ICTは必要不可欠です。しかし、文部科学省が実施した調査「GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト(令和6年度)」によって、全国の公立小中学校で業務にファクスを使用しているのが77%に達したことが大きく報道され、練馬区でも75.8%が使用していました。

業務で押印が必要な書類があるとした学校も区内で96.7%に達しています。国も2025年度中にすべての学校でのファクス利用や押印を原則廃止する方針を示している中で、練馬区としても学校でのDX化の推進が不可欠です。

 

(出典:校務DXの取組に関するダッシュボード)

説明会や保護者面談、オンラインを全く取り入れてない学校が6割以上!

保護者との関係においても、学校説明会や保護者面談などでオンライン形式を全く取り入れていない学校が61.5%、一部取り入れている(半分未満)が31.9%にも達しています。また、業務時間外からの保護者の問い合わせや連絡事項についてもPC等で受け入れる体制が整えられていない学校が68%です。

GIGAスクール構想の下での校務DXチェックリスト(学校向け)

職員会議もほぼ全てが対面のみ

教員間で行われる職員会議においても、対面・オンラインのハイブリッドを全く行っていない学校が94.5%。校内研修もオンデマンドを全く取り入れてない学校が80.2%とほとんど進んでいません。そのほか、ペーパーレス化なども民間に比べて非常に遅れている状態が明らかになりました。

練馬区でも子どもや教員に一人一台のタブレットが支給されましたが、有効に活用されているとはとても言えません。子ども達や保護者、教員のためにも、各学校の努力に委ねるのではなく、練馬区として学校のDX化に一層取り組むべきです。