練馬区内の外国人住民数は2025年4月1日現在で27,000人を超えており、住民の概ね3.6%が外国籍の方になります。今後も増加が見込まれている中で、練馬区は今後の外国人施策を検討するために区内の5千人を対象にアンケート調査を実施し、その結果が2025年3月末に報告されました。結果からは区内に住む外国籍住民の79%が住みやすいと回答している一方で、病院や災害時の避難場所について困っている方が多いことも明らかになりました。

練馬区は昨年9月、練馬区在住の外国人5千人を対象にアンケート調査を実施、42.6%から回答がありました。結果はこちらからご覧ください。

1. 練馬区のすみやすさ

練馬区は住みやすいと考える方は79%に達していて、特に外国籍住民が多く住んでいる光が丘地区では最も高い傾向になりました。

2. 地域での交流について

近所に住む日本人とのつきあいについては、あいさつ程度と答えた方が52.4%となっています。他方で、地域のボランティア活動への参加の意向について全体の46%が参加したいと答えています。特に、ネパールの方では参加したいが全体の6割、ベトナム、アメリカの方も高い数値となっています。その理由として、「日本に来た時にいろいろな人に親切にしてもらったので、今度は自分が恩返し」をしたい、などのとても嬉しい回答もあります。

3. 練馬区での生活での困りごとについて

困ったことについては、例えば住居について外国人であることを理由に断られた方が24%に上るほか、どの病院・クリニックに行けばいいかわからない(25.8%)、介護サービスの利用方法がわからない(37%)など切実な声が上がっています。また、災害時の備えとして「避難場所についての案内板などの内容をわかりやすくして、数を増やしてほしい」(57%)などの声もあがっています。

 

今年度には15年振りに練馬区国際交流・多文化共生基本方針を改定する計画になっています。日本人と外国人が地域で共生していくために、今回の調査結果を受け、練馬区として単なる方針をまとめるだけではなく、具体的な対応を図っていくことが求められています。これまでの訴えはこちらをご覧ください。