12月4日の文教児童青少年委員会で、議案第126号「練馬区立青少年キャンプ場条例を廃止する条例」が説明されました。区は、秩父青少年キャンプ場を老朽化・利用者減少などを理由に廃止し、施行日は令和8年4月1日(2026年4月1日)としています。設立されてから49年目、これまでに10万人以上の青少年が利用してきた事を考えると寂しいですが、時代の流れだと思います。
1.「利用減」と「安全確保」が理由
キャンプ場は1977年4月開設で、当初は年間延べ約3,000人の利用があった一方、近年は減少傾向にあります。直近では、令和6年度の利用者は延べ1,148人。開設日数183日のうち宿泊利用は32日(17.5%)にとどまるとされています。
またアクセス面では、最寄り駅から徒歩90分、バスは1日3本、バス停から徒歩25分、駐車場から先は急傾斜で幅約2mの道路とされ、区はとりわけ緊急車両の進入が困難で、安全確保に課題があったとのことです。

2.廃止後は「売却」を検討も、買い手は未定
廃止後の扱いについて区は、後活用は見込めず、売却等を想定しており、買い手がいるかも含め調査中と答弁しています。
費用面では、委員会での確認に対し、区は令和6年度決算ベースで約580万円と説明しました。閉鎖後も売却までの管理が必要ですが、現行の管理委託料(約400万円程度)よりは下がる見込みとしつつ、具体額は見積り中で、令和8年度予算に計上したいとしています。
3.青少年活動の「代替」と「費用負担増」への手当てが焦点
ジュニアリーダー等の事業に関して、区は秩父市内の民間キャンプ場を探索中で、関係者と情報共有しながら進めると答えました。ただ、民間施設になれば費用負担が増える可能性があります。区は「支援のあり方を考えたい」と述べており、ここは具体化が必要です。
4.今後にむけて
秩父青少年キャンプ場が設立されたのは1977年、私と同じ年で今年で49年目を迎えます。これまでに10万人を超える若者を受け入れてきた中で、廃止されるのはとても寂しいですが、時代の流れには抗えないと思います。ただ、今後も自然と親しめる機会を区として提供できるよう、他自治体の連携などより進めるように求めていきます。ご意見などありましたらご連絡ください。
