「4月から保育園に入れますか?」

新年度が近づくと、毎年、保護者の方からご相談を頂きます。「保育園落ちた日本死ね」という言葉が流行してから10年。いまもなお、練馬区では希望どおりに入れない現実があります。そして、今年の4月はさらに厳しい状況になります。

■ 今年4月の保育園の入園希望者が大幅に増加 練馬区は緊急対応を実施!

2月16日の文教児童青少年委員会で練馬区は、昨年9月からの東京都「第一子からの保育料無償化」などの影響で、令和8年4月入園の希望者が急増したとして“対応”を報告しました。

(出典:練馬区)

対応策は、1歳児と2歳児を「1年だけ」受け入れる一年保育の拡大です。1歳児は10施設で80人、2歳児は12施設で107人、合計187人分の枠を用意するとしています。

委員会の資料はこちらをごらんください

08【資料8】第1子保育料無償化等に伴う保育需要への対応について

ただ、これは定員不足を解消する施策というより、いったん押し込んで「来年また探して下さい」と言っているのに近い。子どもにとっても家庭にとっても、通い続けられる見通しが立たないことが一番つらいのです。

■ 定員が足りない事はわかっていた…しかし区は対応せず

区は「5年連続待機児童ゼロ」を強調しています。 しかし、その裏側では「希望した園に入れない」「待機児童としてカウントされない」「1年しか通えない」といった問題も含んでいます。特に今回の“緊急対応”は、むしろ「定員が足りない」という事実を、区が改めて認めたものではないでしょうか。

■ 谷原保育園、閉園されるになぜ受け入れるのか

さらに問題なのは、2歳児一年保育の受け入れ先に谷原保育園(15人)が含まれている点です。同じ谷原地域では、しろくま保育園(6人)も挙げられ、周辺だけで最低21人分を一年保育で受け止める計算になります。

(出典:練馬区)

一方で区は、2万人もの方が反対の陳情を行った谷原保育園について「令和8年度末で閉園」とする方針に変更はない、と委員会で答えています。需要がこれだけあるなら、むしろ残して地域の定員を支えるべきです。

■ そもそも保育園が足りない

187人分の一年保育を用意しなければならないほど、4月入園の受け皿が足りていない。しかも翌年また探す家庭が生まれる以上、問題は今年で終わりません。

4月から本格実施される「こども誰でも通園制度」も、令和8年度当初の見込みが23園・1日85人程度で、計画上の供給量(1日150人)とは大きな差があります。困ったときの受け皿としては、まだ十分とは言えません。

だからこそ必要なのは、一年保育の拡大ではなく、認可保育園の定員そのものを地域の実情に合わせて増やすことです。そして、谷原保育園のように地域の保育を支えてきた園を閉園する計画は見直すべきです!これまでの谷原保育園に関する訴えはこちらご覧ください。