ゲノム編集ってなに、遺伝子組み換えと何が違うの?地域で何ができるの??

【イチから学ぼう!ゲノム編集、遺伝子組み換え、地域で、あなたができること】 市民の声ねりま主催、「たねと食とひと@フォーラム」の方を講師に #ゲノム編集、#遺伝子組み換え の勉強会を行いました。最近話題のゲノム編集、実はほとんど規制がないまま、私たちも知らずに口にする可能性があるということを初めて知りました…。企画のほとんどを準備してくださった高口ようこさん、本当にありがとうございました! 【ゲノム編集って何なの?遺伝子組み換えとどう違うの】 ゲノム編集と遺伝子組み換えの最大の違いは、遺伝子組み換えでは、DNAに他の生物の遺伝子を加えることで新たな性質を持たせるのに対して、ゲノム編集では、すでに存在するDNAの一部を取り除いて、特定の働きを抑えるというものです。ごく簡単にいえば、遺伝子組み換えは新たに遺伝子を足す、ゲノム編集は既にある遺伝子から減らす、ということでしょうか。 【ゲノム編集するとどうなるの?】 例えば、さばは生まれつき攻撃性が高くて、養殖しても共食いして一か月で1割以下に減ってしまうとのこと。そこでDNAの一部を取り除いたところ、攻撃性が抑えられて4割が残ったとのことです。そのほか、マダイから筋肉が増えすぎるのを抑える遺伝子を取り除て肉厚なマダイが取れるようになったなどの結果が出ているとのことです。 【ゲノム編集、何が問題なの?】 一番の問題は日本ではゲノム編集は遺伝子組み換えとは違って政府による規制がないということです。すでにあるものから一部を除くだけで特に問題ない、というのが基本的な考えのようですが、技術自体が浅いもので長期的にどんな影響が出るかはわからず、間違えて違う遺伝子を切ってしまうことで他の影響が発生することもあります。また、一度編集されてしまったら連鎖が次の世代にも続くことになりますが、例えばそれが海に放たれてしまったら、どんな影響がでるか想像できません。私たちが購入する際にも、表示義務がないので、ゲノム編集されたものかどうかわかりません。 【結論】 ゲノム編集についての技術が確立していない中で、まずは開発について届け出を義務化するとともに、少なくとも消費者が選べるようEU諸国に倣って表示も義務化されることが必要です! また、白石農園の白石さんから伺う練馬の農業についてのお話、海外に比べたときに練馬の農家の方々は農地は引き続ぐもので預かりもの、資産ではなく資源として考えている方が多いといった話も印象的でした。スノウドロップさんの体によくて美味しいお菓子の販売などもあり、素晴らしい会でした☺