練馬区議会2017年第四回定例会を終えて

練馬区議会、第四回定例会が終わりました。今回の定例会でも多くの議案が審査されました。 賛否が分かれた議案には、先日のブログでも取り上げた図書館と児童館の指定管理がありました。経費削減を大きな目的の一つとして、全国で指定管理が進んでいますが、その結果、職員の方の労働条件が悪化し、仕事を続けることができない、という方も多くいます。そもそも図書館や児童館はその趣旨から指定管理には馴染まないと思います。(詳細は前々回の投稿をご覧ください。) そうした中、今回の指定管理を継続する、という議案に対して、まずは現在の館の状況について精査すべきと訴え反対しました。議会では賛成多数で可決されましたが、今後も運営の状況などしっかりとチェックしていきたいと思います。 今回の件に関連して、朝の駅頭でも、この一週間訴えさせていただきました。駅でも様々なご意見を頂いたのですが、先日、駅頭を終えて家に帰ると、見知らぬメールアドレスから連絡がありました。「何だろう?」と見てみると「朝から不愉快です」というタイトルが…。 内容を見ると、私の訴えがその方の心を傷つけたそうです。「きちんと反対だけでなく、中で働く者の思いとかも考えてください。朝の出勤前にとても不愉快でした。」といった内容でした。 そもそも、私たちは指定管理にした結果、経費が削減されて、職員の方の労働条件も悪化している、と訴えていたのですが、十分に伝わっていなかったようでした。ご意見を直接頂けたことへの感謝とともに、発言の意図も含めて丁寧に伝えるために返信したのですが、届かず戻ってきてしまいました。 意図せずとはいえ、正確に伝わっていなかったであろうことが原因で、誰かを傷つけてしまったこと、申し訳ないと感じるとともに、と正確にお伝えするにはどうすべきか、ということを考えさせられました。駅頭でお話する際、どうしても言葉が散漫になってしまいがちですが、正確に思いが伝えられるよう努力するとともに、今後もしっかりと指定管理の問題について訴えていきたいと思います。

2018-08-21T09:41:31+09:002017年12月15日|Tags: |

文教児童青少年委員会報告① 稲荷山図書館、南大泉図書館での指定管理者の指定について

皆さんの地域の図書館、誰が運営しているかご存知ですか? 区内には12カ所の図書館がありますが、実はそのうち、9カ所で民間企業(指定管理者)による運営が行われています。 本日の委員会では、平成25年から指定管理者を導入した稲荷山、南大泉図書館について、同じ業者と新たに5年契約を結ぶという議案(条例案)について報告がありました。 そもそも公共性が極めて高い公立の図書館の運営が、指定管理者による運営に馴染むのでしょうか? 区は、指定管理を導入することで「経費の削減」と「サービスの向上」が実現できると言います。「図書館の運営を民間企業等が担う」というと、「官から民へ、という流れもあるし、コストも下がるからいいのでは?」と思う方もいらっしゃると思います。 しかし、指定管理を導入することでなぜコストが下がるのか、を考える必要があります。 指定管理に委託することで図られる「経費の削減」、その大半は人件費です。現在、全国の図書館で指定管理の導入が進んでいますが、職員の労働条件は非常に厳しく、仕事を続けることができない、という方も多くいます。 本日の委員会で職員の契約形態について質問したところ、今回対象となる南大泉図書館では58名の内、非正規が50名に達しており、稲荷山図書館でも29名の職員のうち、非正規職員は約半数の15名でした。 さらに、継続して働いている職員の比率を確認すると、指定管理の導入開始時(5年前)から勤務している職員は稲荷山図書館ではわずか3割、南大泉図書館でも6割でした。これだけ職員が変わっている中で、図書館として運営の継続性や安定性を確保できているとはいえません。 また、指定管理を導入したことでサービスが向上した、としていますが、その大きな理由は利用者アンケートの満足度が高いというものです。しかし、利用者アンケートも、指定管理の満足度がそうでない館に比べて高い、という事はなく、方法も、窓口で渡すだけで性別、年齢、属性なども不明で、統計として用いることができるのかも不明です。そもそも、サービスが向上すれば、そこで働く職員の労働条件は悪くてもいい、ということはありません。 図書館の目的は、国民が文化的な生活を送るためのインフラを提供することです。こうした状況の中で、指定管理を続けるのではなく、まずは現在の館の状況について精査すべきだと考えます。 (写真は以前、視察で訪問した佐賀県の武雄図書館です。)

練馬区議会第四回定例会が始まりました!

今日から練馬区議会の定例会(第四回)が始まりました。 会期は11月30日から12月15日までの16日間。28の議案が提出されています。主な議案の一つが練馬区立幼稚園条例の一部を改正する条例で、区立幼稚園でも預かり保育(教育課程に係わる教育時間の終了前後に希望者を対象に行う教育活動)が可能になります。 常任委員会は12月6日(10時から)、8日(13時から)、特別委員会は12月7日(10時から)に行われます。ぜひ傍聴にお越しください! 写真は区議会からの景色です。。。かなり冷えてきましたね。。

2018-08-21T09:41:31+09:002017年11月30日|Tags: |
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