今日の新聞、バチカンが同性愛者を排除せず、受け入れるべきとの見解を打ち出した。
画期的なニュース。

アルゼンチンに住むLGBTの友人から連絡が来た。「ようやく、胸を張って歩ける。」
ラテンアメリカでは人口の大半がカトリック。そして、カトリックの教義を背景に、男は常に男でなければならない、そんな価値観が強く根付いている。
「Los hombres no lloran (男は決っして泣いてはいけない)。」これが、男の子への最初の教育だ。

そんな中、LGBTの方の多くは、カミングアウトすることができず、苦しんでいる。ラテンアメリカでの一番の侮辱語、それは「オカマ野郎!」である。そんな中で、カトリックの総本山、バチカンが同性愛を排除しないと打ち出したこと、あまりにも遅いが、それでも重要な前進だ。

翻って日本。LGBTへの理解が進んでいるとはとても言えない。
テレビでは、たくさんのLGBTの方が芸能人として活躍しているが、どちらかというと、笑いの対象として捉えられることが多く、正面からLGBTについて議論されることは少ない。私の友人にもLGBTの方は多いが、多くは会社で勤め続けるために、LGBTであることを隠している。

こんな状況を改善するには、何よりも理解を深めることが重要であり、そのためにこそ地域から声をあげていきたい。