年に一度の一般質問、今回は特に皆さまから寄せられた生の声を議会で訴えることを通じて、改善を求めました。その一つとして、コロナ禍で過重労働に苦しむ多くの教員の方から寄せられた声を訴えました。詳細は議事録をご確認ください。

【はじめに】
教員の過重労働が大きな問題になっています。そもそも、教員には残業代が支払われず、その代わりに法律に基づいて給料に4%の加算が行われています。しかし、なぜ4%なのか、その根拠は法律ができた1966年当時の残業時間、ひと月にしてわずか8時間分でしかありません。80時間以上の残業があたりまえのように存在する現実とはあまりにかけ離れています。

「私たちは定額働かされ放題、この1年だけでも子ども達が飲み終えた牛乳パックの洗浄や部屋の消毒、どんどん新しい仕事が押し付けられもう限界です、助けてください!」

といった切実な訴えも届いています。練馬区でも多くの教員が長期休職を余儀なくされています。

【岩瀬の訴え:教員の過重労働の軽減と残業代の支払いを!】

こうした状況を改善するためには、区として都や国に改善を働きかけたうえで、独自に適正な残業代を加算することや残業の目標時間の見直しが必要だと考えます。区の見解をお答えください。

【練馬区の回答】

教員の長時間労働は課題であり、子どもに向き合う時間を確保することが求められています。区は現在、教職員の出退勤管理システムを9月から稼働できるよう導入を進めています。これにより勤務実態を正確に把握し、具体的な対策を講じていきます。

【岩瀬の訴え:教員の部活への負担の軽減を!】

中学校の教員からは特に部活動の負担が大きいという声が届いています。練馬区は教員の負担軽減のために、部活動の指導や引率が可能な「部活動指導員」の任用を進めることが示されています。しかし、練馬区における指導員は昨年度に続き今年度もわずか3名となっています。練馬区で部活動指導員がなぜ増えないのか、ぜひ増員させるべきです!

【練馬区の回答】

今後、部活動の実施状況を踏まえ、配置校における検証を確実に行い、段階的に拡充を行います。

【岩瀬の感想】

過重労働に対し、9月から出退勤管理システムを導入して具体的な対策を講じる、また、部活動指導員についても段階的に増員すると回答した点については評価できます。コロナ禍で限界を迎えている教員の負担を軽減していくことが、教育の質の向上にも繋がります。今回の答弁を踏まえて、ぜひ今後も議会で訴えていきます!