先日、区民の方からこんな相談がありました。
「4月ごろから近くの歩道で工事がスタート。夜中の2時頃まで行われていて、うるさくて困っていました。そもそも、この歩道、とても綺麗だったのになぜ急いで工事する必要があったのでしょうか?調べてみると、中止された聖火リレーの予定コースにもなっていました、オリンピックと関係があるのでしょうか?」
確認すると、確かにその歩道は聖火リレーのゴール付近となっているところ。
工事の目的は遮熱性を上げるための舗装と道路の洗浄とのことで、3,800万円もの税金が使われていました。区の説明ではオリンピックの聖火リレーとは全く関係ないとのことですが、なぜ、わざわざ歩道の一部のみに多額の税金を使ったのか、私は聖火リレーで多くの観客が訪れることを想定して補修したのではないかと考えます。
練馬区は今年度、財源が非常に厳しい中で「聖域なき事業見直し」として、子育てから介護に至るまで多くの事業を削っています。その中には例えば、小中学校の体育館のエアコン整備も含まれています。緊急事態宣言でプールの授業もなくなり、子ども達は酷暑の中で、運動場やエアコンのない体育館での活動を余儀なくされています。
こうした事業を削る一方で「たまたま」聖火リレーのコースである歩道を整備するために3800万円もの区の税金を使う必要があったのでしょうか?今回は区民の方の訴えで明らかになりましたが、こうしたお金の使い方は他にも多く存在すると思います。こうした使い方について、皆さんからもご意見などあればぜひお寄せください。