5月16日の文教児童青少年委員会で学童クラブの待機児童数が報告。2024年4月現在、164名が学童クラブに入れない、待機児童とのこと。練馬区は全国でワースト6位だった昨年の299名から大幅に減少したとしていますが、実際には保育はできず見守りだけ、緊急対策の「ねりっこプラス」に児童全体の1割以上が登録するなど非常に深刻です。

学童クラブ(放課後児童クラブ)とは児童福祉法に基づき、保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るものです。

共働き世帯が増えたことで利用される方も急増しており、全国では2013年時点で利用者が89万人だったのが2023年では約146万人に達しています。練馬区でも保育園の待機児童がゼロになった一方で、学童クラブの待機児童は非常に深刻で、2023年は子ども家庭庁の発表では全国でワースト6位になっていました。

今年の状況を見ると、昨年に比べて待機児童数は135名減少し、164名したと区は報告しています。しかしその実態は待機になった児童に見守りを実施する「ねりっこプラス」の児童が617名と、在籍児童全体(6,285名)の1割以上にも達しています。これは保育ではなくあくまで緊急対策としての見守りであり、法律が定める「健全な育成」を図るものではないと思います。

私達はこの間、待機児対策には学校外も含めて学童クラブを増やすしかない、何度も訴えてきましたが、練馬区は待機児童対策として以下の3点を挙げています。

1.専用室だけでなく学校内の空き教室を活用したねりっこクラブを全校に拡大すること、2.学童クラブで待機となった児童にひろば室を活用して学童クラブに準ずるねりっこプラスを実施すること
3.ねりっこひろば事業の充実

しかし、ねりっこクラブがある学校でも待機児童が発生していることからも、ねりっこクラブで待機児童対策が不十分なことは明らかです。委員会でこの点を追求した所、長期的な視点では解消に向かうとのことでしたが、子どもが減少するのを待つのが待機児童対策とはとても言えません。

また、全国的にも課題となっている子どもの過ごす場所が狭すぎる状況も。区内の学童クラブを見ても、あまりに子どもの数が大きく非常に狭い実態。国の基準は児童一人当たりの専用面積を1.65㎡としていますが、練馬区が国に提出した資料をみると、複数の学童クラブが国の基準を下回っており、最も狭い土支田児童館では一人あたり1.16㎡しかありません。

練馬区が子育てしやすい町というのであれば、こうした状況を改善するためにも、もっと予算をかけて学童クラブを増設すべきです。

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