保護者の就労状況を問わずに子どもを保育園に預けることができる「こども誰でも通園制度」、練馬区でも7月から試行的にスタートしましたが、数百名の申し込みがあった中で多くの方が落選したことが明らかになりました。練馬区は新たな施設確保に努めており、なるべく早い時期での再募集を行うことになります。

練馬区の「こども誰でも通園制度」は

「こども誰でも通園制度」は保護者の就労状況に関わらず、0歳6ヶ月から3歳までの子どもが保育所などを時間単位で利用できるものです。練馬区では国の制度を拡充して対象者を3歳になる年度末にすること、利用上限を月48時間にすること、利用料を1時間あたり275円にすることなどとしています。

(出典:練馬区)

練馬区では2026年度からの本格実施を前に、本年の7月1日から区内10か所の保育所・幼稚園で一日当たり最大で39名を定員に試行的に開始しています。これまでの経緯は過去の報告をご覧ください。

実施後の状況

7月の実施を前に、6月の段階で数百名の利用の応募があり、全ての園で抽選になったとのこと。7月8日の時点では空きは一か所のみです。また、一園(どんぐり山保育園)以外はすべて年間を通しての利用となっているため、今年度の募集は終了しています。最新の状況はこちらをご覧ください。

7月8日現在の状況

(出典:練馬区)

今後の予定

練馬区では今年度中の新たな施設の確保を目指しており、なるべく早い時期に2次募集を開始するとのことです。練馬区の長期計画の「第3期子ども子育て支援事業計画」でも今年度中に60名(一日当たり)、来年度は150名の定員を予定しています。現時点の定員が39名であることからも不足は明らかです。

(出典:練馬区 第3期子ども子育て支援事業計画)

また、区域別の目標でも練馬、光が丘、石神井、大泉でそれぞれ15名としています。現在は大泉地区ではコビープレイスクールみなみおおいずみの1園のみでわずか1名、地域的な偏在も存在しています。

(出典:練馬区 第3期子ども子育て支援事業計画)

本格実施は来年4月からになりますが、実際に利用される保護者や保育士の方々の意見を踏まえて、改善が図られていくように今後も訴えていきます。ご意見などありましたらぜひお寄せください。これまでの訴えはこちらをご覧ください。

ぜひご意見もお寄せください。