物価高騰が続く中、子ども達の給食の質を守るために、補正予算を組んで予算を増額するよう一般質問でも練馬区に求めました。9月11日の文教児童青少年委員会で、物価高騰対策として給食用の「米」を区が一括購入し、各校に配布することが決まりました。皆さんの声が届きました!

経緯と背景

9月10日の一般質問では、物価高騰が給食の内容や量に影響しかねないこと、練馬区の2025(令和7)年度の給食費は前年度比7%増である一方、中学校では23区14位、最も高い渋谷区と30%近い差があることなどを指摘し、期中でも機動的に家計と給食の質を守る補助を求めました。発言内容はこちらから議会放映をご覧ください。

その翌日(9/11)、文教児童青少年委員会で「米の現物支援」を正式に決定。区が米を一括購入し、各学校へ配送します。

■委員会資料はこちらをご覧ください。06【資料4】食材価格の上昇に伴う区立小中学校の学校給食における対応について


現在の状況(物価高騰について)

  • 米価の上昇(1kgあたり):練馬区の主たる米の購入先である東京都米穀小売商業組合(東米商)・練馬支部の価格は、令和6年度下半期の643円 → 令和7年度上半期は691円(約7%増)。下半期の新米も上昇見込みです。

  • その他食材も上昇:その他の食材についても学校給食会からは2学期分(24品目)を平均約5%値上げとの通知。年度末までの食材価格上昇率も5%程度と見込み、追加対応が必要と判断されました。


決まった支援の中身

  • 対象と方法令和7年10月分から、保健給食課が食材価格の上昇相当分の「米」を一括購入し、週2回程度、各校へ配送。

  • 概算経費約8,834万円

  • 財源見込み東京都の1/2補助が見込まれます。

  • 調達・配送の体制:区が一括契約で確保し、区内の米店ネットワークなどを通じて学校へ届ける二段階の配送。各校の事務負担を抑えつつ、安定供給を図ります。


銘柄・数量は?

  • 銘柄:秋以降の新米価格の確定を踏まえ、価格と半期の安定供給を基準に選定。候補として「一目惚れ」「まっしぐら」等の議論がありました(最終決定は未定)。

  • 数量感:約10万キロ程度


なぜ米を一括購入するの?

今回、現物(米)で支えるのは、給食費の中で米の比重が大きく、上昇の影響も直撃しているため。区がまとめて調達することで価格と供給の不確実性を減らし献立の量・栄養価を落とさないことを目的としています。


有機・特別栽培の導入は?

私からはオーガニック給食実現に向けて、世田谷区のように、一部でも有機米を導入するよう求めました。区の回答は全校で使う有機米の一斉確保は現時点では困難との回答がある一方、地場産野菜の活用を優先しつつ、可能性について研究するとのこと。


皆さんの訴えが届きました!

今回の決定は、保護者・学校現場の声があったからこそ、スピード感をもって実現しました。引き続き、「量が減った」「献立が物足りない」などのご意見をお聞かせ頂けたら幸いです。過去の訴えはこちらからご覧ください。