保護者がリフレッシュしたい時などに、生後6か月から就学前のお子さんについて区の施設で一時的に預かる「乳幼児一時預かり事業」、多くの保護者の方が利用されています。ゼロ歳児では一単位あたり2000円、1歳児以降ですと1500円ですが、出産時に配布される子育て応援券を使うことも可能です。しかし、直前にキャンセルする場合は現金での支払いしか認められていない、との訴えを頂き練馬区議会で改善を求めました。主な内容をご報告します。

【参考資料】:乳幼児一時預かりについて

■乳幼児一時預かりでキャンセル料を支払うのは毎年1千人

保護者からのニーズも非常に高い「乳幼児一時預かり事業」ですが、キャンセルをする場合は、前日の12時以降は費用が発生する仕組みになっています。練馬区に確認した所、昨年度の利用者は3万4千人、そのうち3%程度がキャンセル料を伴うキャンセルが発生したとのことです。つまり、単純に計算すると1千人程度がキャンセル料を支払ったことになります。ではなぜ、直前でのキャンセルになるのでしょうか?練馬区によると大半がお子さんか保護者の体調不良、不可抗力によるものです。

■キャンセル料の支払い、なぜ子育て応援券は使えないの?

乳幼児一時預かりは、子育て応援券の対象事業です。しかし、キャンセル料の支払いだけは子育て応援券が使えず、支払いは現金のみ。具体的には、0歳児であれば6時間4000円、1歳児以上でも6時間で3千円が発生します。

保護者からは

「キャンセル料を払うことは仕方がないにしても、せめて利用の時と同じように子育て応援券での支払いを認めてください。」

との訴えが届いています。

なぜ利用の際には使えるのに、キャンセルの際には子育て応援券を使えないのでしょうか?練馬区の回答は、子育て応援券の趣旨はあくまで「お試し」でその後の利用に繋げて頂くことなのでキャンセルの場合は現金でお願いしているとのこと。

【今後に向けて】

区の考え方もわかりますが、そのほとんどが不可抗力の中で、あまりにも厳しい運用で保護者への過度な負担になっています。

さらにいえば、「民設子育てひろば」での一時預かりをキャンセルした際には、子育て応援券を使えるとのこと。同じ制度でも場所や実施団体によって対応がかわっているのでから、乳幼児一時預かり事業についても子育て応援券でのキャンセルを認めるよう訴えました。保護者の訴えが届くように、一刻も早い対応を訴えていきます。これまでの訴えはこちらをご覧ください。