LGBTについて
今日の新聞、バチカンが同性愛者を排除せず、受け入れるべきとの見解を打ち出した。
画期的なニュース。
アルゼンチンに住むLGBTの友人から連絡が来た。「ようやく、胸を張って歩ける。」
ラテンアメリカでは人口の大半がカトリック。そして、カトリックの教義を背景に、男は常に男でなければならない、そんな価値観が強く根付いている。
「Los hombres no lloran (男は決っして泣いてはいけない)。」これが、男の子への最初の教育だ。
そんな中、LGBTの方の多くは、カミングアウトすることができず、苦しんでいる。ラテンアメリカでの一番の侮辱語、それは「オカマ野郎!」である。そんな中で、カトリックの総本山、バチカンが同性愛を排除しないと打ち出したこと、あまりにも遅いが、それでも重要な前進だ。
翻って日本。LGBTへの理解が進んでいるとはとても言えない。
テレビでは、たくさんのLGBTの方が芸能人として活躍しているが、どちらかというと、笑いの対象として捉えられることが多く、正面からLGBTについて議論されることは少ない。私の友人にもLGBTの方は多いが、多くは会社で勤め続けるために、LGBTであることを隠している。
こんな状況を改善するには、何よりも理解を深めることが重要であり、そのためにこそ地域から声をあげていきたい。
妻の出産
出産から3週間、おかげさまで妻の体調も回復してきました。
妻は比較的安産だったからまだよいものの、難産や帝王切開で、しかも夫や家族のサポートが無い女性はいったいどうやって体を回復させるのだろう?と疑問。
傷口の痛みや出血がまだまだ続くなか、産後数週間は布団の上げ下ろしもしてはいけないはず。しかし、母親は産んだその日から恒常的な睡眠不足の始まり。
深夜も1時間おきの授乳の上、夫や上の子の世話までしたら、気が狂うのでは?そこで最近知ったのは産後院。長くて数週間入院でき、産後の体の回復をサポートし新生児の世話だけに専念できるようにする専門施設。韓国ではそれが一般的らしいが、日本では珍しい。
世田谷区などが助成しているがとても混んでいて抽選だそうだ。練馬区でもそういった態勢を整えることを決意した。
出生届け
剛朗の出生届けを出した。
道すがら、妻と彼女の職業・研究上の専門である無国籍問題について話す。
世界で毎年生まれる子どものうち5000万人が出生登録がなされていないとのこと。
日本に住む移住労働者や難民の人々のなかにも、送還や迫害の恐れ等で日本の市役所にも自国の大使館にも子どもの出生届けが出せていない人々や、出産費用の未払い等で病院からの出生証明書が貰えない人々等が、何千人という単位でいるそうだ。
出生登録が国籍の取得の要件となっている上に厳しい期限がある国ではその子はずっと無国籍となってしまう。また登録が国籍取得の要件になっていない国でも、血統や出生地等、国籍を取得する要件を満たしているかどうかが証明できないことで、無国籍となるリスクがありうる。
無国籍だとこの世に存在するけど存在しない、私たちが当たり前と思っている人間として最低限の権利も行使できないというような事態が発生してしまうのだ。すやすや眠る「日本国籍の」息子を見ながら、無国籍が少しでも減るようにぜひ練馬からも取り組みたいと思った。
子育て開始
出産後の母親はしっかり体を休めないといけないため、妻のために三食つくる。メニューに悩むが、お昼は妻の好きなお好み焼き。妻と剛朗が昼寝している間、乳児の育児書を読破。夕飯は栄養バランスをとりつつ旬のものをそろえる。鮭の炊き込みご飯、ナスとまいたけのお味噌汁、さんまの塩焼き、ひじきの煮つけ、季節の酢の物。さんまも焼き上がって、完成!よし、とワクワクして妻の反応を待つ。いよいよ食べようとしたその瞬間、子ども部屋から剛朗ちゃんのミルクを求める絶叫が…妻、Uターン。そう、私達の生活は、もうわれらがプリンスが中心。さんまが焼けた瞬間だろうが、お構いなし。1時間後に覚めてしまったお夕飯を食べながらも、幸せな気持ちになる二人。
新しい家族の誕生!
ご連絡が遅くなりましたが、9月19日の13時29分(金)に無事、3,084グラムの男の子が生まれました。おかげさまで母子ともにとても健康です。「たけお」という名前は最初、妻が私の名前(剛史)をもじって呼んでいたものですが、剛く、朗らかに(ポジティブ思考で!)育ってほしいという想いに合致していたので、剛朗(たけお)としました。これからは夫婦3人でよろしくお願いします。