ブログ2023-02-06T17:39:37+09:00

ワークショップ

今日は他県での実地研修を企画。同僚20人と共に車三台を仕立てて朝7時に出発します。途中、標高4,700mの山道、アルパカの牧場や野生のビクーニャを横目に見ながら目的地へと向かいます。

研修先は地域発展のモデル集落。1970年代にイタリア人の神父がこの集落を布教に訪れた際、貧しさに心を痛め、収入源創出のためにチーズ生産を指導しました。その後、信者の人々が知恵を出し合って事業は拡大を続け、現在では乳製品をアメリカ、ヨーロッパに輸出するまでに至っています。我々が支援する集落はイタリア人神父が70年代に訪れた状況と同じでまだ始まったばかり。これを短い期間で何とか成長させたい、スタッフも少しでも知恵を得ようと、真剣な眼差しで研修に向かいます。

我々のプロジェクトは始まったばかりですが、いつかは今日訪問した集落のように、エクアドルのモデルとなりたい、そんなことを実感した一日でした。

2014年2月13日|Tags: |

集落でのワークショップ

今日はある集落でのワークショップ。
集落では、色とりどりの民族衣装を着た女性が迎えてくれます。

村に着いて驚くことの一つが女性や子どもしかいないこと。
これは男性の多くは生活費を稼ぐため、都市へと出稼ぎを余儀なくされているからです。村の女性は家を守りながら、年に数回帰ってくる夫の帰りを待つ、そんな暮らしが何年間も続いています。

私たちの目標は、男性達が家族と離れて出稼ぎをしなくても村で生きていけるような環境を作ること。そのために彼等と知恵を出し合いながら、集落での一村一品のコンセプトに基づく新規ビジネスの創出に取り組んでいます。

2014年2月12日|Tags: |

集落への道のり

毎週月曜日は集落でのワークショップ、アンデスの山道を車で一時間以上かけて目的地へと向かいます。

途中では、羊飼いならぬアルパカ飼いの女の子や薪を運ぶお婆さんなどに出会います。

道すがら、少しでも知っている顔に会うと必ず挨拶。世間話をしながら、日々の生活の様子や農産物の生育状況など、彼等の抱える課題をさりげなく把握します。こちらに来て学んだ事、それは地域の課題を知るためには、人々に何が課題であるかを聞いて回るのではなく、日常生活について話を聞く中で、彼等が無意識に感じている問題意識を感じ取ることが必要である、ということです。例えば、「今、どんな問題があるの?」と聞いても、皆さん「特に問題ないよ。」と答えられて終わりですが、日常生活について雑談をする中で、お子さんが予防接種を受けられないで困っている、とか、馬鈴薯が害虫にやられている、等のプロジェクトとして必要な情報が入手できます。

こういうとき、やっぱり頼りになるのはおばさまたち、独自の情報網を持っていて、どこの家で子どもが生まれたとか、どこの家で羊が盗まれたとか、何でも話してくれます。
ひょっとして、僕のことも何でも知ってるんじゃないかと時々怖くなりますが…

2014年2月11日|Tags: |

エクアドルの生活事情 その2

南米の中では比較的安全とされるエクアドルでも、近年は日本人夫婦を狙った襲撃事件が発生するなど、治安の悪化が問題になっています。

そんな中、私が住む町はかなりの田舎ということもあり、安全だと言われていたのですが、今朝、アパートを出ようとすると玄関前にこんなものが…

残念ながらおもちゃではなく、本物です。大家さん曰く「安全対策のため」とのことですが、自分の身を銃で守らなければいけない、ということに日本との大きな違いを感じます。

2014年2月10日|Tags: |

日曜日

日曜に入ってようやく水道も復旧、なんとか日常生活に戻ったか…
と安心したら、今度はインターネットがダウン。

どうやら、町全体のネットがダウンしたらしく復旧は月曜以降とのこと。
ネットがないと仕事もできませんが、何かが起こるのが途上国の常、ということで気分転換にマーケットで食材を調達して料理に挑戦。
今週は野菜の浅漬けと親子丼を作りました。

とはいえ、日本と同じ食材が手に入るはずはなく、似たような食材を探します。
きゅうりの代わりはズッキーニ、ナスはエッグプラント、大根はラディッシュ、白菜は名前の分からない何か(笑)、そして、漬物石の代わりには鍋とポットを代用!とってもワイルドですが、出来上がりを試食してみると、まさに日本の味が!
ネットのない中、日本に思いを馳せる一日でした。

2014年2月9日|Tags: |

水不足

金曜の仕事を終えて家路につく。

「今週も随分働いた、さて、今夜は何を作ろうか?うむ、この疲れた体を癒すには野菜スープでも作ろうか」とつぶやきながら優雅に蛇口をひねる…。

「…。」水が出ない…
「あれ?おかしいな?」まだ余裕を失わずに、再度蛇口をひねる。
「…。」
「も、もしかして。。。」淡い期待を抱きながら、もう一度蛇口をひねる。
「…。」
「えーー!!!まさか水でないの!!!」

この時点で余裕はゼロ、慌てて大家さんに電話をかける。
「おうタケシ、元気か?」「元気じゃないよ!ぜんぜんお水が出ないんだけど!!」「気づいたか、いやー、水不足でさ、今日はこの地域、断水なんだよね、一日ぐらい我慢できるだろ、ワハハハハ!」「ワハハじゃないよ!!お水がないと困るんだけど!!」「わかった、わかった。特別にタンクを一つ送ってやろう、これで明日までしのぐんだ、よい週末を!」ガチャン…

そして、届けられたのがこのタンク。エクアドルでの優雅な土曜日、これ一つで料理もお風呂もトイレもしのぐ事になりました…

2014年2月8日|Tags: |

宇宙に一番近い山

今日は久しぶりの晴天!

ということで、街からはエクアドルの最高峰、チンボラソ山(標高6,310m)がとても綺麗に見えました。

こちらの人に「世界で一番高い山は?」と聞くと、エベレストではなく、「チンボラソ山!」と返ってきます。「なぜ??」と聞くと「地球は球形ではなく、楕円形であり、赤道に近いところにあるチンボラソ山こそが、地球の中心から一番離れた所にある、つまり、宇宙に一番近いところにあるんだ!」と鼻を膨らませて答えてくれます。。いくらなんでもそんな計算の仕方はないんじゃないか。。と思ったりもするのですが、彼等の郷土愛の深さを目にすると、とてもそんなことは言えず、「なるほど!!」と感心したふりをしている日本人の私でした。。

とはいえ、こんな素敵な景色を見ていると、それだけで幸せな気持ちになれます。

2014年2月7日|Tags: |

集落での指導 鶏の加工方法

今日は集落で鶏の加工方法について指導を行いました。
そもそも、村人からは「なぜ我々が日本人から鶏の加工の仕方を習わなければならないのか?」と、問われることがよくあります。
実際の所、それは、付加価値を付けて販売するためには、衛生管理や包装、処理の標準化が不可欠であり、それを外部の人間から学ぶ必要があるからなのですが、説明してもなかなか分かってもらえないので、結局は自分でやってみせるのが一番効果的、ということになります。
だからこそ、少し疑いの目をもって私を見つめる皆さんの前でお手本を見せるときは、毎回手が震えそうになります。今日も2羽の鶏を実際に加工したのですが、最初懐疑的だった皆さんの視線が、だんだんと作業に引きこまれるように変わっていくのを見ると、緊張感と共に遣り甲斐を感じます。
2014年2月5日|Tags: |

集落での食事(その2)

つい先日、集落での食事について紹介しましたが今日も違う集落でおもてなしを受けたのでご紹介。。。

集落ではお昼ご飯に招待していただくこともあり、そんなときにはお断りするのも失礼なので、毎回ありがたく頂いています。

内容はその村で採れるものが中心なのですが、そんな中、今日訪問した集落の特産品は「馬鈴薯と地鶏」。ということで、お昼は何となく「馬鈴薯と地鶏を使ったものかなー。。。」とワクワクしていたのですが、出てきたのは、予想の遥か上を行く「20個のジャガイモと3個のゆで卵の盛り合わせ!!」。

最初見たときは、一緒に訪問した三人で一皿をシェアするものだと思ったのですが、次々と同じお皿が出てきて、結局一人一皿ずつ山盛りのジャガイモとゆで卵を食べることに。。

「出していただいたものは全部食べる」というのが、私の信念(?)なのですが、さすがに朝ごはんにもゆで卵を1個食べていたことを思い出すと、「卵を一日で4個食べるのはやりすぎだろ。。。」という心の声に従い、結局、ゆで卵二個とじゃがいもの山半分を食べた時点でギブアップ。

残りは家に持って帰ることにしましたが、村の方がもりもり食べるのを横目で見ながら、彼等がいつも元気な理由が分かった気がしました。。

2014年2月4日|Tags: |

週の始まり

一週間のはじまりは、集落での活動から…

ということで、今日は都市から二時間ほどはなれた支援集落の一つへと向かいました。
集落への道、幹線道路から先は舗装されておらず、アンデス山脈の乾いた、険しい山道が続きます。先住民の方達はこの地に数百年暮らしており、服装、食事、言葉など、今でも伝来の文化を残しています。

私たちの仕事は、彼等に今の時代にあった新しい技術を教えることなのですが、変わるべきものと変わるべきでないもの、集落を訪問するたびに考えさせられます。

写真は集落へと向かう道のり、そして集落の子どもたちです。

2014年2月4日|Tags: |
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