<市民の声ねりま 秋のツアー① 10年以上の闘争を支えた思い、砂川闘争から学ぶこと>

11月10日、毎年恒例の「市民の声ねりま」秋のツアーを行いました。私たちの旅行はただ楽しむだけではなく社会問題について現地で学ぶのが特徴です。これまでにも八ッ場ダムなどを訪問しました。今年は「米軍横田基地と五日市憲法をめぐる旅」がテーマで午前中は砂川闘争や横田基地について、現地でお話を伺いました。 砂川闘争は米軍の立川基地拡張のために土地を強制接取しようとした国に対して、住民や支援者が反対をしたものです。お話を伺った福島京子さんのご家族が反対運動の中心的な役割を担っていたとのことでした。 砂川闘争は住民の勝利に終わりましたが、最終的に10年以上を要しています。福島さんのお話では、1秒でも、1分でも接取を遅らせることで社会の状況は変わるかもしれない、その信念で頑張り続けたとのことでした。 私が一番聞きたかったのが、先が見えない中で10年以上も何を支えに頑張れたのかとうことでした。福島さんの答え、印象的でした。農業を営む福島さんの自宅も焼夷弾によって全焼してしまったそうです。戦争から10年が経ち、ようやく農業も再開できた中で、今度は自分の家が基地の一部になり殺人に加担することにもなるかもしれない、それはいくらお金を詰まれても、たとえ反対する最後の一人になったとしても、絶対に許せない、ご先祖や亡くなった家族に顔向けできない、という思いだったそうです。 砂川闘争での勝利がその後の市民運動にとっても大きな希望になっています。 練馬区においても、住民の意思を無視して道路の建設計画などが進んでいます。こうした中で、私たちが砂川闘争から学ぶことはとても多いと改めて感じました。  

2018-11-12T15:45:44+09:002018年11月12日|Tags: , , |

<「護憲派の泰斗」憲法学者の樋口陽一さんをお招きして>

本日、憲法学者の樋口陽一さんをお招きして講演会「わたしたちと憲法」を行いました。樋口さんは私の大学時代の恩師で、議員になってからもアドバイスをいただいています。大泉学園にお越しいただいたのは今回が二回目。 地域で活動される方々、学者さん、弁護士の方々、そして小さい子をお連れの皆さん等、90名近い方が参加。今回の先生のご講演、タイトルは「あらためて『戦後』の意味を考える―「自由」と「民主」の「いま」-」。明治時代の憲法草案についての話から、現在のアメリカの中間選挙の結果まで、多岐にわたる話を分かりやすく説明いただきました。私からは、「私たちの暮らしと憲法」ということで、区議会の状況についてお話しました。ご参加いただいた皆さんからは、憲法について身近な問題として感じることができた、といったうれしい感想もいただきました。 憲法との関連で12月8日(土)には朝鮮高校の学生さんのオモニ(ハングルで「お母さん」)の方々からお話を伺う機会を持ちます。よろしければぜひお越しください!

2018-11-11T21:08:52+09:002018年11月11日|Tags: , , |

憲法記念日におもうこと

憲法記念日の今日、地元の大泉9条の会の皆さんと共に、大泉学園駅で憲法の大切さについて訴えました。憲法ができて今年でちょうど70年、今ほど憲法が揺らいでいる時期はないと思います。 私が政治家を志した際、掲げた目標の一つが、「地域から平和と人権、憲法を守る」でした。(詳細はウェブサイトをご覧ください iwasetakeshi.net)。これは、私がこれまでパキスタンやコンゴ、ウガンダなど、紛争国で国際協力を行ってきた中で、紛争が子どもを含む人々の一生にどれほど残酷な事態をもたらすかを見たからです。 ウガンダでの活動時に仲良くなった同世代の運転手の方が、ある時「僕は子どもの時、兵士だったんだ。そして、もちろん銃も撃ったよ。」そんな話をしてくれました。私が驚いて「人を撃ったこともあるの?」と聞くと「当然だろ、銃の先に何があると思っているんだ?」と怪訝そうに聞かれたのが衝撃的でした。 当時の私にとって、銃を撃つということは映画やゲームなど、遠い世界の出来事だと感じていたのですが、それがあまりに日常にあるということに気づかされました。 同時に彼が「テレビで見たのだけど、日本には軍隊がないんだろ、本当に羨ましいよ。戦争なんてどんな理由があっても絶対ダメだ。政府がどんなに美しいことを言ったって、人殺しに正義なんてない。そして、武器がある限り戦争はなくならないんだよ」と話していたのが印象的でした。 朝鮮半島やシリアなど国際情勢が緊迫している中、日本でも戦争に備えるべき、といった議論も行われています。でも、こんな状況だからこそ、日本こそが平和の大切さを訴えていくべきだと思いますし、そのためにも憲法は絶対に守らなければならない、と改めて思いました。 今年に入って、地域で憲法について考えるために、ゼミの恩師でもある憲法学者の樋口陽一先生、歴史学者で「大泉市民の集い」の発起人でもある和田春樹さんをお招きして講演会や勉強会などを企画してきました。 その中で、樋口先生は立憲主義について、「立憲主義は闇夜を照らす灯台のようなものだ。晴れているときはなくてもいいと思うが、それが行き詰った時にこそ、ましてや防風が吹きすさぶ時こそ灯台(立憲主義)の重要性が問われる」と言っていましたが、安保関連法制が成立し、共謀罪までもが可決されようとしている、まさに今が防風の中にあり、今こそ立憲主義の重要性が問われていると思います。 私たちも地域の中で、これからも憲法の大切さを訴えていきたいと思います。

2018-08-21T09:41:39+09:002017年5月3日|Tags: , , |
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