障害の有無に関わらず、すべての方が尊重され不便のないように生活できること、それを実現するために2021年4月に改正バリアフリー法が施行されました。そのなかで、2025年度末までに車いすの児童生徒等が在籍する全ての学校にもエレベーターを整備することが努力義務として示され、国が予算の半分を払うことも決まっています。https://www.kyoiku-press.com/post-224523/

先日、本年度から区内の中学校に入学した保護者の方から学校にエレベーターを設置してほしいとのご相談がありました。お子さんは小学生の頃に肢体不自由となり、車いすでの生活。入学した中学はエレベーターがないため、違う階への移動に困難があるとのこと。移動には常時、2人の大人が必要で1階から3階まで移動するためには片道で20分、往復で40分かかるとのこと。しかも週に4回は授業で他の階への移動があるとのこと。部活動についても、小学生のころから吹奏楽部を希望していたものの音楽室が4階なのであきらめざるを得なかったとのこと。

練馬区はエレベーターの設置について、数千万円かかるので建て替えの際に行うとしていますが、相談頂いた方の学校では数十年は待つことになります。この問題はお一人だけの問題ではありません。練馬区内でエレベーターが設置されているのは15校のみしかなく、車いすで生活し昇降機を利用しているお子さんは区内でも3名います。

そもそも私たちは何のために税金を払っているのでしょうか?私たちの暮らしを良くするため、子ども達の暮らしを守るためだと信じます。区議会の場で区に一刻も早い対応を求めたいと思います。