練馬区は総合型地域スポーツクラブ(SSC)と協働し、休日にスポーツ活動を行う場を提供する事業を試行するため、ダンスやバレー、バスケットなどの室内競技について、中学校の体育館で月1回~2回、実施することを決定。子どもの運動機会を増やすためには歓迎できますが、教員の負担軽減には必ずしもつながらないもの。更なる対応も不可欠です。
5月20日の文教児童青少年委員会、「部活動地域移行に係る休日における地域クラブ活動の試行について」報告がありました。
10【資料9】部活動地域移行に係る休日における地域クラブ活動の試行について
事業の概要は?
本年の6月から10月まで、月に1から2回程度、区内の7か所のSSCが試行的に日曜に実施します。区内の中学生であればだれでも参加は可能です。場所は中学校の体育館、費用は1回の参加で最大1000円ですが、500円まで区が補助します。
(出典:練馬区)
対象について、ダンスやバレー、バスケットなどについては子ども達から要望が高かったものを選んだとのこと。また、今回は体育館で実施する競技のみとなっていますが、本格実施の際には運動場での野球、サッカーなども検討の対象になるとのことです。
教員の負担軽減は?
練馬区が行った昨年の調査では中学校の教員の8割が部活動を負担と回答しています。
今回の実施について、子ども達の運動の機会を増やすという視点では評価できますが、学校での部活動として存在していない種目も多く、日数も月に1から2回ということで、教員の負担軽減はほとんど期待できないものです。教員の働き方改革を実現するためにも、今回の試行を受けて、更なる取り組みが求められています。ご意見などあればぜひお寄せください。