岩瀬たけし

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息子の成長

先日、息子の定期検診に。 生まれたばっかりだと思っていたらもう1歳半、体重も10㎏を超え抱っこするのも大変。そして、早くも『いやいや期』に突入のよう。この「いやいや期」、自我の目覚めとともに、大人のいう事を聞かなくなるということなのですが、息子の場合は特に私のいう事を聞かない。というか、私のことをどうやらママ(妻)を取るライバルだと思っているらしく、私が抱っこしようとしても全身でイヤイヤを表現することも。 しかし、これでくじけてはいけない、と公園に連れ出す。すると、大きな草スキーのスロープを前に、「うらー(滑りたい)!」と騒ぎ出す息子。しかし、滑るためのそりも段ボールもない。でも、ここであきらめたらいけない!と意を決して息子を抱えてスロープを駆け降りることに(もともと山岳部です。。)。急な斜面を前のめりで転げ落ちそうになり本気で焦る私を背におおよろこびする息子。そうした努力(?)が報われて、ようやく数日前から再び私にも笑顔を見せるように。ほっと一息の私と妻。そして、定期検診の結果もありがたいことに問題ありませんでした。

2018-08-21T09:41:57+09:002016年5月1日|Tags: |

『「憲法改正」の真実』を読んで(感想)

議会の合間、区政報告会や区政レポート(かわら版)の作成などを行っていますが、それもひと段落。そこで3月に発行された憲法学者の樋口陽一先生と小林節先生の著書『「憲法改正」の真実』(集英社新書)を読みました。実は樋口先生は学部時代(法学部)のゼミ(比較憲法)の恩師である上に、この本を編集した責任者は妻が大学院の時にお世話になった同級生でもあります。 この著書、「護憲派の泰斗(樋口陽一)、改憲派の重鎮(小林節)の対談」がキャッチフレーズであるように、そもそも二人が取る立場は全くの反対です。しかし、立憲主義や国民主権について理解が不足している現政権、憲法を破壊しようとする権力に対しては、護憲派も改憲派もその違いを乗り越えて闘わなくてはならないと語られています。 そして、安倍政権の状況を分析するために、自民党の改正草案についても分析しており、これについては「憲法と呼べる代物ではない」「自民党案なら日本は先進国の資格を失う」(小林先生)と言い切っています。自民党改憲案は戦前の明治憲法への回帰ではなく、明治以前(慶安の御触れ書き)への回帰であるとのこと。 実は私が法学部でゼミを選択する時期に、樋口先生が東大を退官されて早稲田の教授に着任されました。着任して一年目ということで、ゼミの人数も少なく、生徒はわずか4名程度。そんな中で、毎週樋口先生から憲法について伺えたこと、私の大きな財産になっています。特に印象に残っているのが、繰り返し強調されていた(この本でも指摘されています)「日本国憲法で一番肝心な条文を一つだけ言えと言われたら13条。すべての国民が「個人」として尊重されるということは憲法の要である」という言葉です。それが私にとって、憲法を守らなければならない、と思う原点になっていましたが、自民党案はこの「個人」を否定しようとしています。 9条に関しては、ODAの専門家として紛争国で仕事をした時の経験が自分の確信を強くしました。例えばウガンダで活動をした際に、元少年兵で今はドライバーをしている若者から、「日本は戦争をしないことを約束した国だと聞いている。そんな素晴らしい国があるなんて本当に羨ましい」と言われました。パキスタンで自爆テロが起こった時は、「武力は暴力と復讐の連鎖しか生まない。なんでそんな単純なことがわからない?」とパキスタン人の友人が悔しそうに言っており、「それがまさに9条が防ごうと思っているものだ!」と感じたものです。この9条についても、「現行9条の弱点を克服するには」「歴史認識を放置したままの改正は危険」というようなタイトルで、まさにそこが聞きたかったという議論が樋口先生と小林先生との間でなされています。 憲法論議に関して、単に「改正反対」というアプローチではなく、多面的で現実的な視点から非常にわかりやすく纏められていて、勉強になりました。素晴らしい本なので、宜しかったらぜひ皆さまもお読みください!

2018-08-21T09:41:57+09:002016年4月29日|Tags: |

岩瀬たけしの成果

①子育てがしやすい町、練馬 2015年 練馬区議会 第三回定例会における一般質問で求めた ・男女共同参画計画の男性の子育てに関わる目標となる指標が変更されました  練馬区の男女共同参画計画は4年から5年に一度策定される大きな目標の一つで、これに基づいて区の様々な施策が策定されます。  第四次男女共同参画計画の素案では、「男性の家事や地域活動などに携わる時間を増やすことが重要です。」という文言とともに、仕事と生活における男女平等を推進するための指標として「家庭における男性の家事・育児等への平均従事時間」(現在の8時間から16時間へ)が目標として採用されました。 「男の子育てを応援するために! 練馬区の課題」 「男性の主体的な子育てについて(活動の成果)」 ②マイノリティの権利保障 2015年 練馬区議会 第三回定例会における一般質問で求めた ・練馬区第四次男女共同参画計画に性的マイノリティの支援に関わる記載がなされました ・性的マイノリティへの相談窓口が明示されました 「性的マイノリティの権利保障について」 ③共生社会の実現 2015年 練馬区議会 第三回定例会 決算審議で少なくとも外国人にとって必要な情報、特に、命や生活にかかわる情報、さらに相談業務や住民記録についての情報などはすぐにその翻訳を改善すること、そして、外国人にとって重要な情報だけを集めた別サイトを作ることを求めた結果、 ・練馬区の外国籍の方向けオフィシャルウェブサイトの記載が改善されました 「(決算審議)練馬区の外国語のウェブサイトがひどすぎる」 2015年 練馬区議会 第三回定例会における一般質問で ・練馬区としてヘイトスピーチ(差別扇動表現)にしっかりと向き合う意思が示されました。 ・外国籍の方を含めたまちづくりのための連絡会の設置が検討されることになりました 「外国籍住民との共生について」

2018-08-21T09:41:57+09:002016年4月28日|Tags: |

総合災害対策等特別委員会 家具転倒防止器具の配布にみる行政の在り方について

先日、総合災害対策等特別委員会が開催されました。 その中で議論となったのが、練馬区が5月から実施する家具転倒防止器具の配布についてでした。阪神・淡路大震災では多くの方が家屋の倒壊や家具の下敷きにより亡くなっており、新潟中越地震でも負傷原因の4割が家具の転倒や落下物によるといわれています。 そうした中、練馬区では、満65歳以上になる方がいる世帯と、身体障害者手帳1・2級、または愛の手帳をお持ちの方がいる世帯を対象に、家具転倒防止のための器具を無料で配布する事業を開始することになりました。 事業自体は意義があると思うのですが、問題はその中身です。 まず、この事業の目的として、「家具転倒防止器具を配置することで、防災に関する動機づけを行う」とのことですが、具体的な数値目標はないとのこと。 例えば、区の調査によって、練馬区では、家具などの転倒防止をしている方は全体の42%であると判明しているわけですから、事業を通じて50%にする、といった目標を立てることもできるはずです。しかし、ただ配って終わり、ということでは大きな効果は期待できません。 さらに、器具を配布しても自分で取り付けられない方もいらっしゃる中で、どのような支援を行うか確認したところ、事業者を紹介するので自分で連絡し、費用負担をするように、とのことでした。 しかし、練馬区ではこうした器具を設置するための対策として、「家具転倒防止器具当設置助成費」事業を行っており、最大で20,000円までを支援することになっています。ですので、同事業も併せて周知するとともに、申請も同時にできるようにすべき、と提案しましたが、担当部署が違うので一緒には行うことは考えていない、とのことでした。 しかし、これはあくまでも区の論理であり、当事者の方にとっては、全く理解できないものです。そもそも、大半の方が、助成金があることも知らない中で、自分で助成に関する資料を探し、申請を行うというのは非常に難しいことだと思います。 今回の件に象徴されるように、区民の方、当事者の方ではなく、練馬区の都合でものごとが決まってしまうというあり方は改善すべきだと思います。

2018-08-21T09:41:57+09:002016年4月18日|Tags: |

地域での懇親会

先日、地域で活動を支えてくださっている方々をお招きして一品持ち寄りでの懇親会兼、一年の振り返りを行いました。平日の午後、しかも土砂降りの中での開催だったにも関わらず、16名もの方が参加してくださいました。皆さん、手のこんだご馳走をご準備いただき、これほどの種類のおいしい物を一度に食べたのは本当に久しぶりでした。 懇親会では、皆さんの自己紹介をしたのですが、安保法制が施行されたことを受けて、自然と戦争の話に。その場に数人の戦争体験者がいらっしゃったのですが、一人の方は、5歳の時、神戸で空襲にあい、酷い怪我を負ったとのこと。 あまりのリアルな回想に聞き入り、その日は寝付けませんでした。 要約すると、防空壕に避難していたら、隙間から焼夷弾の破片が飛び込んできて、お母さまの腰と腿を突き抜け、彼女の脚に刺さったのだそうです。お姉さんと義理のお兄さんにおぶられ、病院へ。麻酔もないまま手術をし、その時に妊婦だったお母さまは死産の上、脚を切断(しかしお母さまは幸い命はとりとめ、ご自身は幸運にも脚は切断せずに済んだそうです)。丘に血だらけで横たわっていると、低空飛行していた飛行機の窓から米軍の兵士が顔を出しました。すると、彼女や周りの人が生きているか死んでいるかを確認するかのように見渡し、「ニターと笑っている姿が見えた」といいます。その顔が今でも忘れられないとのことでした。戦争は人を狂わせる。その単純な事実。安保法制が施行された今、日本の自衛隊も人を殺す立場に立たされざるを得ない。イラクから帰ってきた多くの米兵や日本の自衛隊の人々がトラウマで自殺したり精神を病んだり廃人同然になったりしている話はよく聞くが、そんな経験をもう、誰にもしてほしくない、と皆さんから次々と声が上がりました。 今回話してくださったかたは、ずっと近しい知り合いだったのにそんな体験をしているとは全く存じ上げませんでした。エレガントでもの静かな彼女からは全く想像もつかない過去の経験。これまで話したくても理解してもらえるかわからず、一度も話したことがなかった、でも、今こそその記憶をしっかりと伝えなければと勇気をだしたとのことで、話しながらも手が震えていました。 直接、戦争を知っている方が減り続けている中で、体験した方からお話を伺うことは非常に重要だと思います。私自身、福岡で幼少期を過ごしましたが、小学校では毎年、長崎に原爆が落ちた日に、経験者の方から話を聞くことになっていました。そのときのお話が私にとっての戦争に対する拒否感や現在の憲法を守らなければいけないという思いの原点になっています。 特に子どもたちが戦争がどういうものかを知るためにも、こういった機会を今後地域の中でもてるよう、私自身も取り組んでいきたいと思います。

2018-08-21T09:41:57+09:002016年4月15日|Tags: , |

区政報告(いわせてかわら版)のご連絡

3月に終了した第一回定例議会のご報告「いわせてかわら版」が完成しました! 今回は、2016年度の予算とともに、議会で議論となった保育園の待機児童問題、国民保護計画に関わる議論、地域の中学校を十文字に分断する道路建設計画などについて取り上げました。ウェブでも公開しておりますが、毎週水曜~金曜、朝7時から8時まで大泉学園駅でもお配りしていますので、よかったらぜひお手に取ってご覧ください!

2018-08-21T09:41:57+09:002016年4月14日|Tags: , |

生活・法律相談会のご案内

今週の土曜日(4月16日)、13時半から17時まで、私の事務所で、市民の声ねりまの運営委員で友人の伊藤朝日太郎弁護士と、無料の生活・法律相談会を行います。 これまでも地域の方々からたくさんのご相談やお話をいただいています。今までいただいた主なご相談として、起業の方法、お子さんの学校での問題、外国籍の方の地域での生活における相談、生活保護に関わるもの、相続に関わるもの、など多岐に亘ります。また、区政に対するご意見やご要望も承っています。 既に予約をいただいていますが、まだ少しだけ余裕がありますので、ご関心がある方はぜひご連絡ください!キッズスペースもありますので、お子様連れの方もお気楽にご参加ください!

2018-08-21T09:41:57+09:002016年4月12日|Tags: |

区政報告会(いわせてカフェ)の開催③

先日は大泉学園町で区政報告会(いわせてカフェ)を開催しました。3月に議会が終了してから各地で開催して今回が三回目。同じテーマでご報告をしても、参加者の皆さんの反応が大きく違うので毎回楽しみにしています。例えば、1回目のカフェでは、塾の先生から、外国語指導助手(ALT)の労働条件から教育全般についてお話いただき、2回目のカフェでは、これまでの区政の歴史、転換などについて、地域で長く活動をされてきた方からお話を伺いました。 そして今回は16名の方に参加いただきましたが、今回も、地域で長く福祉行政に関わった方、家族の介護をなさっている方、世界で活躍された牧師さんや難民を支援する団体の代表など非常に多岐に亘っており、様々なご経験を共有いただきました。 その中で強く印象に残ったのが、昨年お連れ合いを亡くした方(ご自身もお連れ合いも名高い活動家でいらっしゃる)が仰った「年齢を重ねて、体が動かなくなり、声も出なくなっている。でも、そういった『弱さ』があるからこそ、当事者の痛みがわかるようになって、周囲への感謝の気持ちが高まった気がする。そして、妻がどんなに有難かったか改めてわかるようになった。だからこそ、私は『弱さ』が必ずしも悪いとは思わない。」という言葉でした。そして、参加者の方から言われたのが「あなた(岩瀬さん)は、まだ経験が不足している。だからこそ、たくさんの当事者から意見を聞いて、思いを感じられるようになって欲しい」ということでした。 一年を振り返ると、右も左もわからないまま、とにかく行政の制度や仕組みを理解することに必死だった気がします。その一方で、私自身、当事者の一人ひとりに寄り添えてきたのか、その思いを汲み取ることができたのか、というと、そこまで及ばなかったという反省があります。私はマイノリティが住みやすい社会こそが誰にとっても生きやすい社会である、という思いで活動をしてきました。二年目が始まる中で、初心を忘れずに、しっかりと区政に向き合っていきたいと思います。

2018-08-21T09:41:58+09:002016年4月11日|

高畑勲監督の講演会「今私たちに伝えたいこと 君が戦争を欲しないならば」

先日、「平和を育てる大泉9条の会」が主催した高畑勲監督の講演会に出席しました。 高畑監督は大泉在住で、「アルプスの少女ハイジ」、「火垂るの墓」、「かぐや姫の物語」などを生み出すとともに、憲法9条に象徴される平和の大切さを訴え続けています。本日お話を伺うことを楽しみにしていました。 高畑監督のお話、太平洋戦争のことから、現在の安保関連法制や辺野古基地問題まで多岐に亘っていましたが、それぞれの問題の背景には「和をもって貴しとなす」に象徴される「同調圧力の強さ」や「空気を読むことに長けている」といった日本人気質もあるとのことでした。 例えば、太平洋戦争についても、始まる前には米国との戦争は勝てるはずがない、といった意見も多く上がっていたものの、一度始まったら協力せざるを得ないといった雰囲気ができあがってしまったとのこと。だからこそ、大切なのは、回りを気にせず、どこまで信じぬけるか、また、同調圧力に屈することのないように、しっかりと意識をしなければならないとのことでした。そして、しっかりとした判断基準を持つためには、歴史を学ばなければならない、という事とともに、戦争ができないよう規定している憲法9条を守らなければいけない、とのことでした。 主催者の方も仰っていましたが、「かぐや姫」のエンディングロールで流れる歌詞に「今のすべては過去のすべて、今のすべては未来の希望」とありますが、監督の訴えそのものだと思います。 議会の中でも、同調圧力は非常に強く、その中で自分の意見を貫くことに、折れそうになることもあります。しかし、その中でどのように抗っていくのか、その勇気をいただける、素晴らしい機会でした。

2018-08-21T09:41:58+09:002016年4月10日|Tags: |

性的マイノリティを取り巻く現状について(平良愛香牧師の講演)

先日、牧師の平良愛香さんの講演会に参加しました。 平良さんは日本で初めてゲイであることをカミングアウトした牧師で、性的マイノリティの方に対する差別や偏見の解消や、当事者支援のための活動を各地で行っています。家族が通っている大泉教会とも深い縁のある方で、今回お話を伺うことを楽しみにしていました。 講演会ではご自身の経験とともに性的マイノリティを取り巻く状況についてお話されました。ご自身が性的マイノリティであることをカミングアウトされた際、最も傷ついた言葉が、「大丈夫、そのうち治るよ」だったそうです。誰を好きになるか、それは決して病気ではない、にも関わらず、病気であるかのようにレッテルを貼られることが辛かったとお話されました。 また、平良さんにとって大変な勇気を必要としたのが、カミングアウトすること。だからこそ、カミングアウトしやすい環境を作ることが大切とのお話でした。 平良さんもおっしゃっていましたが、日本では同性愛者であることで処罰されることを理由として難民申請したイランの人が不認定(裁判でも敗訴)になったりしているそうです。この根本には、「隠せば処罰されることはないのだから、隠して生きればいい」というような、性的指向がアイデンティティの大切な一部であることに関する日本特有の無理解があるのではないかと思います。 この1年を通して、私が一般質問等で訴え続けたことを通じて、男女共同参画計画の中に性的マイノリティの方のニーズへの対応が盛り込まれたり、性的マイノリティも対象とした相談窓口が整備されることになったり、様々な進展がありました。しかしこうした制度を作ることとともに、実際に制度を担う方々がしっかりと本質を理解することも大切だと実感しました。 多様な生き方が認められる寛容な社会は、誰にとっても生きやすく住みやすい社会です。 少数者が生きづらい社会は、自由な社会とは言えないと思います。だからこそ、これからもこの問題にしっかりと向き合っていきたいと思います。

2018-08-21T09:41:58+09:002016年4月8日|Tags: |
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