15年ぶりの再会
国際協力の仕事。
この仕事を志したきっかけは15年前に大学を1年休学してエクアドルで留学したこと。
生まれて初めての海外、そこで見た途上国の現実が今の原動力にもなっています。
当時はエクアドルの家庭でホームステイをしていましたが、ホストファミリーは私のことを本当の家族のように扱ってくれて、帰国時には「エクアドルにも家族がいることを忘れないでね」と涙を流してくれました。
しかし、当時はインターネットもほとんどない時代。時間が経つ中で次第に連絡が取れなくなってしまいました。
今回、エクアドルでの活動が決まった時、最初に思い出したのはホストファミリーのこと。
何とか連絡を取ろうと休日に片道5時間以上をかけて昔住んでいた町や家を訪ねましたが、15年も経つと全て変わっていて、結局手がかりを見つけることはできませんでした。
もう会えないのかなと半ば諦めていたのですが、そんなとき、今年の1月からはじめたFacebookを通じて、エクアドル時代の知人からホストファミリーの住所について連絡が。
そして週末、ついに皆さんに会うことができました。
ホストマザーや旦那さんも70歳を迎えて少しだけ年を取っていましたが、中身は全然変わっておらず、会った瞬間にみんなで号泣。そして、15年間で何があったかを一晩かけて話し合いました。学生時代に戻ったような、懐かしい時間を過ごすことができました。
エクアドルでの活動も終盤を迎えていますが、一番会いたかった人達に会って、きちんとお礼を伝えることができたこと、これが本当に嬉しかったです。
集落での活動 レシピ集の紹介
今日は、集落で先日作ったレシピ集の紹介を行なってきました。
このレシピ集、住民の方の栄養改善を目的の一つとしていることから、レシピの仲でも彼等の写真をたくさん使って、親近感を持ってもらうことを心掛けていました。
そして、今日ある集落での配布をしたのですが、自分の写真を探しては皆さん大喜び!最初はそんな姿を見て私達も喜んでいたのですが、内容よりも写真にばかり感動している姿に次第に心配になってきて、15分くらい経ってようやくレシピの内容にも目を向けてくれるようになりようやく安心しました…
これを読んで少しでも集落の食習慣が改善されればと思っていたのですが、その日頂いたお昼はやっぱり、ゆでた馬鈴薯とソラマメ、それに大量のゆで卵!今後しばらくは、レシピ集を使った料理講座を開くことが必要になりそうです。
[…]
火山の噴火
私の住んでいる町の近くで火山が再び活性化…
昨夜は噴煙が10㎞の高さにまで上がったようです。
政府からの危険情報も4段階の内、2段階まで上げられました。
この町までマグマが届く恐れはないのですが、昨日から大量の火山灰が町に舞い降りています。
普段は陽気なエクアドル人も今はマスクをしながらなるべく外を歩かないようにしています。プロジェクトの農産物への悪影響も懸念されるので、早く解決してくれるといいのですが… 写真は現地の新聞(El comercio)に掲載された噴火の様子です。
(http://www.elcomercio.com/pais/volcan_tungurahua-ceniza-pelileo-ambato_0_1114688634.html)
疲れた時のファーストフード
素敵な差し入れ
来週から、カウンターパートを対象に1週間の集中研修を行います。
今日もそのための準備として、日本の知恵である「一村一品活動」について事務所で資料を作成します。
そんな中、頭を抱えながらパワーポイントと睨めっこしていると、集落から帰ってきたカウンターパートが集落からの差し入れを持ってきてくれました。「おーありがとー♪」と受け取って、疲れた時には、やっぱり甘いものかな(?)と期待しながら袋を開けてみると、出てきたのは可愛いモルモットの姿焼き…
一瞬言葉を失いましたが、同僚の一点の曇りもない顔を見ると、まさかいらないとも言えず、「グ、グラシアス」と絞り出して、その場で頂きました。こちらでは、つかれたときにはモルモットを食べると元気が出ると言われており、気を効かせて持ってきてくれたようです。素晴らしい同僚と一緒に仕事が出来て嬉しいような、困ったような…
集落での苦しみ
今日は集落での共同基金設立のためのワークショップ。
今週から大学生のインターン(二名)が活動に同行します。こちらでは全ての大学生
に卒業前3ヶ月間の実施研修(インターン)を義務付けられているとのこと。理想に眼を輝かせた若者と仕事をするのは私にとっても刺激になります。
今日の研修では、共同基金設立の目的の一つであるマイクロファイナンスの仕組みについて説明。参加者の皆さんも非常に熱心で、ワークショップ自体は非常に順調に進みました。
そして、研修後は集落の皆さんから食事をご馳走になります。いつもどおり美味しく頂いたのですが…その直後から急激な腹痛が!
どうやら頂いたミルク(村の牛から直接採ったもの)にきちんと火が通ってなかったらしく、学生さんと三人で仲良く(?)悶え苦しむことに…
集落からオフィスまでは車で約1時間、山道を越えて行くのですが、これほど長く感じたのは初めてでした。
写真は集落の方と満面の笑顔でミルクを頂いているときのもの。この時はまだその後の惨状を知る由もありません…