火山の噴火
私の住んでいる町の近くで火山が再び活性化…
昨夜は噴煙が10㎞の高さにまで上がったようです。
政府からの危険情報も4段階の内、2段階まで上げられました。
この町までマグマが届く恐れはないのですが、昨日から大量の火山灰が町に舞い降りています。
普段は陽気なエクアドル人も今はマスクをしながらなるべく外を歩かないようにしています。プロジェクトの農産物への悪影響も懸念されるので、早く解決してくれるといいのですが… 写真は現地の新聞(El comercio)に掲載された噴火の様子です。
(http://www.elcomercio.com/pais/volcan_tungurahua-ceniza-pelileo-ambato_0_1114688634.html)
疲れた時のファーストフード
素敵な差し入れ
来週から、カウンターパートを対象に1週間の集中研修を行います。
今日もそのための準備として、日本の知恵である「一村一品活動」について事務所で資料を作成します。
そんな中、頭を抱えながらパワーポイントと睨めっこしていると、集落から帰ってきたカウンターパートが集落からの差し入れを持ってきてくれました。「おーありがとー♪」と受け取って、疲れた時には、やっぱり甘いものかな(?)と期待しながら袋を開けてみると、出てきたのは可愛いモルモットの姿焼き…
一瞬言葉を失いましたが、同僚の一点の曇りもない顔を見ると、まさかいらないとも言えず、「グ、グラシアス」と絞り出して、その場で頂きました。こちらでは、つかれたときにはモルモットを食べると元気が出ると言われており、気を効かせて持ってきてくれたようです。素晴らしい同僚と一緒に仕事が出来て嬉しいような、困ったような…
集落での苦しみ
今日は集落での共同基金設立のためのワークショップ。
今週から大学生のインターン(二名)が活動に同行します。こちらでは全ての大学生
に卒業前3ヶ月間の実施研修(インターン)を義務付けられているとのこと。理想に眼を輝かせた若者と仕事をするのは私にとっても刺激になります。
今日の研修では、共同基金設立の目的の一つであるマイクロファイナンスの仕組みについて説明。参加者の皆さんも非常に熱心で、ワークショップ自体は非常に順調に進みました。
そして、研修後は集落の皆さんから食事をご馳走になります。いつもどおり美味しく頂いたのですが…その直後から急激な腹痛が!
どうやら頂いたミルク(村の牛から直接採ったもの)にきちんと火が通ってなかったらしく、学生さんと三人で仲良く(?)悶え苦しむことに…
集落からオフィスまでは車で約1時間、山道を越えて行くのですが、これほど長く感じたのは初めてでした。
写真は集落の方と満面の笑顔でミルクを頂いているときのもの。この時はまだその後の惨状を知る由もありません…
ある日のお昼ご飯
集落での活動、住民の方から時々お昼をご馳走になります。こちらの生活にも大分慣れ、大抵のものには驚かなくなっていたのですが、この日頂いたものにはびっくり!!
その名も「ネズミ(モルモット)のスープ!」住民の方によるとモルモットの味がスープ全体に浸み込んでとっても美味しいとのことなんですが、聞けば聞くほど食欲が無くなっていく私…スープから突き出した足を見ながら「これってシンクロナイズドスイミングみたいじゃない??」と好意的(?)に考えてもなかなか食欲はわきません…
とはいえ、出して頂いた食事を食べないというのは大変失礼ですので、覚悟を決めて最後の一滴まで頂きました。何となく鶏肉に似ていますがやっぱり違う、何とも例えようのない味でした…
エクアドル料理
プロジェクトでは先住民の方々の貧困削減を目標としているのですが、そのためには農業生産の増加や加工による収入向上に加えて、教育や保健などの分野も支援する必要があります。
そんな中、現在の問題の一つが先住民の方々が料理の方法を知らないこと。
プロジェクトでは栄養改善のために人参などの野菜の生産も推奨しているのですが、彼らの多くは伝統作物である馬鈴薯やソラマメなどを食べることに慣れており、新しい(?)作物は市場で販売してしまうか、ひどい場合にはそのまま畑で腐らせてしまっています。
こうした状況を改善する方法を先日協議したのですが、その結果、私が先住民の方向けの料理のレシピ集を作ることに!
ということで、そもそもエクアドル料理とは何ぞや?という基本的なことを含め、たくさんの方に教えを請いながら試作するということを続けていました。
そして今日、ようやく原稿が完成。来週の製本が今から楽しみです。
集落でのトレーニング 基礎簿記
今日は集落での基礎簿記に関するトレーニング。
プロジェクトでは農家の収入向上に取り組んでいますが、農産物の販売で発生した利益を如何にに管理するかも非常に重要。プロジェクトでは売上の一部を原資に共同基金を設立し、それを使った種子や肥料の共同販売や村内金融(マイクロファイナンス)を行っています。
そんな中、今日は参加者の方に収入と支出を管理するための簿記の手法の指導を行いました。簿記と言っても、売上と支払を管理するだけの簡便なものですので、簡単に終わると思いきや…集落ではスペイン語がほとんど通じないということと、年配の方を中心に文字を読めない方が多いということから、一日がかりの研修となってしまいました。そして、皆さんからも「なぜ150ドルから100ドルを引くと50ドルになるんだ?」というような答えるのが非常に難しい質問が続出し、終わった頃には私も参加者の方もへとへとに…
でも、トレーニングの後、修了証を渡したときに顔をくしゃくしゃに喜んでいるお婆さんの笑顔を見ると、苦労して準備した甲斐があったと実感しました。