29日の大江戸線勉強会に向けて

今週末(29日)の勉強会に向けて資料の準備。 大江戸線の光が丘から大泉学園町までの延伸は、1972年ごろからすでに検討が始まったとのこと。私が生まれる前に始まった計画の経緯や今後の見通し、課題を皆さんとお話する、そのためには自分がまず理解しなくてはならない、ということで、とりあえず資料を集めてみましたが、あまりにも情報が多い。。整理をしながら、どんなに資料が電子化されても、やっぱり紙で読んだ方が頭に入るな、と書類に埋もれながら妙に納得しました。 都と国が大江戸線延伸に前向きの方針を示したことは歓迎すべきことです。しかし、延伸に向けた動きの中で気がかりなこともあります。大江戸線を招致するためにまちがどう変わるのか、そして練馬区はいくら負担しなければならないのか、といったことです。延伸計画の現状をお伝えするとともに、私たちが感じている不安や懸念も率直にお伝えし、皆さんとお話したいと思います。 参加を希望される方はぜひご連絡をお願いします! 10月29日(土)13時半~15時半、大泉北出張所(大泉学園町4-21-1) 西武バス「北出張所」下車 徒歩2分 キッズスペースあります(託児なし) Tel & Fax: 03-5935-4071 iwasetenerima@gmail.com

2018-08-21T09:41:46+09:002016年10月25日|Tags: , , |

「護憲派の泰斗」樋口陽一先生との再会

本日、大学時代のゼミの恩師、樋口陽一先生とお会いしました。 樋口先生は『「護憲派」の泰斗にして憲法学会の最高権威』(集英社の紹介文)とも称されていて、昨年は妻の大学院の同級生が編集を担当した『「憲法改正」の真実』(集英社)も出版しています。(感想は、http://iwasetenerima.blogspot.jp/…/blog-post_29.html をお読みください) 大学時代は南米やカナダでの留学(遊学?)やバックパッカー活動(?)、そのためのバイトに勤しんでいた私、決して優秀なゼミ生ではありませんでした…しかし、先生は東大を退官し、早稲田に移ったばかりということもあって、ゼミ生が4名しかおらず、先生に毎回、どんな素朴な質問でもできたということは、とても幸せな経験で、今思えば、先生からご指導頂けたことが、政治を志す一つのきっかけにもなったと思います。樋口先生は、決して偉ぶらず、常に謙虚で物腰が柔らかい、人格的にも素晴らしい人でしたが、今も全然変わっていませんでした。 区議になったことを共にとても喜んでいただき、今回、10数年ぶりお会いできました。私がずっと聞きたかったことの一つ。それは、先生はこれまで、憲法を研究する立場として、政治的な発言はなるべく控えるというスタンスを取り続けてきたのに、なぜ安保関連法制への反対のために、これほど積極的に各種メディアや集会で発言をなさったのか?ということでした。 先生の答え、とても印象的でした。「これは私の『義務』だと思ったからです。憲法学者としてだけではなく、すでにこの世を去った私の先輩や仲間たち、そして戦争で亡くなった知り合いの方のためにも、今の動きを止めなければならない、残された時間は限られていても、それはやらなければならないと思いました。」とのこと。静かな語り口の中で、先生の強さを目の当たりにして、鳥肌が立つと同時に、初心に帰れた気がしました。 その後、練馬区で起こっている様々な問題についても1時間半にわたってご相談させていただいたのですが、地方自治体レベルの民主主義におけるアメリカやフランスの例などを挙げながらアドバイスをいただき、勇気づけられました。

事務所での定例会

今日は毎月行っている事務所での定例会兼懇親会。地域で支えてくださっている方々が集まって、皆さんが気になっていることや、今後の予定などを話し合います。今回は特に来週に迫った大江戸線延伸勉強会、新しい区政報告(かわら版)の構成、来月企画している区政報告会(11月12日、17日)、そしてTPP勉強会(11月19日)などについてたくさんのご意見をいただきました。 打ち合わせの後は、一品持ち寄りの懇親会。毎回、色んな種類の食事を準備いただけて楽しみ。今回も、栗ご飯に始まってキッシュやチョコレートケーキ、種類も量も盛りだくさん。私も久しぶりに中東料理シャクシューカに挑戦しました。こちら、ひよこ豆をたくさん使ったトマトベースの煮込みでオマーンに赴任中に大好物だったのもの。昨夜、息子が寝た後に大量の玉ねぎを切って号泣しながら作ったもので、皆さんにも喜んでいただいて涙の甲斐がありました。 今回の懇親会、前回のホンジュラスの方に続き、今回はベトナムの方も来ていただいて、即席のベトナム語講座を開いたりと、とてもインターナショナル。久しぶりにリラックスすることができました。 その後、池袋駅西口での鈴木ようすけ候補の応援に参加。民進党の安住さん、共産党の志位さん、社民党の福島さん、沖縄の風の糸数さん、自由党の山本太郎さんなど多くの応援弁士の方も駆けつけて、皆さんで鈴木ゆうすけ候補の応援を行いました。

2018-08-21T09:41:46+09:002016年10月20日|Tags: , , , |

大江戸線延伸に関わる勉強会やります!

来週の土曜日(29日)、大泉学園町の北地域集会所にて都営大江戸線の延伸に関わる勉強会を開催します。 練馬区の光が丘から大泉学園まで大江戸線を延伸する計画が進んでします。計画では、区内の4㎞の鉄道と、土支田駅、大泉町駅、大泉学園駅の三駅を整備する予定です。東京都は昨年7月、大江戸線延伸について、「整備について優先的に検討すべき」5路線の一つに位置付けました。また、今年の4月に交通政策審議会も「東京圏における今後の都市鉄道の在り方について」答申し、その中で「進めるべき」と示した6つのプロジェクトの一つに選んでいます。 都と国が大江戸線延伸に前向きの方針を示したことは歓迎すべきことです。しかし、延伸に向けた動きの中で気がかりなこともあります。大江戸線を招致するためにまちがどう変わるのか、そして練馬区はいくら負担しなければならないのか、といったことです。延伸計画の現状をお伝えするとともに、私たちが感じている不安や懸念も率直にお伝えし、皆さんとお話したいと思います。 参加を希望される方はぜひご連絡をお願いします! 10月29日(土)13時半~15時半、大泉北出張所(大泉学園町4-21-1) 西武バス「北出張所」下車 徒歩2分 キッズスペースあります(託児なし) Tel & Fax: 03-5935-4071 iwasetenerima@gmail.com

2018-08-21T09:41:46+09:002016年10月19日|Tags: , , , |

地域での活動 その2

議会が金曜に終わり、昨日に続いてイベントが盛りだくさんの今日。 午前中はいつも通っている日本基督教団の大泉教会のバザーをお手伝い。男手が不足しているとのことで、今回もテント貼など、設営のボランティア。このバザー、服などとても安く、しかも掘り出し物が見つかるので毎回楽しみに。今回見つけたのは、カナダの先住民が手織りで作ったジャケットと、わに革のビジネスバッグ。どちらも、かなり質が高く、かつ個性的(?)で私の趣味ど真ん中(笑)だったのですが、「この仕事でいつ着るのか?」という心の声に答えることができずあえなく断念。カナダのジャケットは親友の弁護士が買いましたが、私と違って彼は背が高いので似合っていました。 そして、お昼過ぎに次の目的地「大泉井頭公園の源流祭り」に参加。こちら、地域を流れる一級河川の白子川、源流の環境を守っている方々が開いているもので、私も毎年参加させていただいています。会場では近くに住むスリランカ・アメリカ人の友人夫妻も合流。源流祭りの景品(お饅頭)をもらうために、真剣にクイズに答えるも、なんと「ホトケドジョウはどんな姿をしていますか」という難解な質問。見本を見たにも関わらず、ずっと美術の成績が酷かった私、「これは…」と絶句され密かに凹む。子ども同士は、お互い大の電車好き。英語でも、日本語でも、はたまたシンハラ語でもなく、トーマスのキャラクターを指さして「○×△■」と不思議な会話で楽しんでいました。そしてその後、アート書家の夫妻ともお会いして、ご夫婦の家庭農園をご案内いただきました。ニンジンを抜かせていただいて息子も大喜び。採ったばかりのニンジンの葉っぱを自慢そうに指さすので、「すごいね!!」と褒めていたら、次の瞬間、それを私の口に突っ込んでくる。どうやら、パパにおいしいものを食べさせてあげたい、ということだったのでしょうが、泥だらけの葉っぱを口にしてなぜかエクアドルでの生活を思い出す私でした。。 さらにそのあと、光が丘のパラグアイフェスタへ移動。こちらも、毎年行われているもので、去年も参加させていただきました。会場では、南米の食事の販売や、民族衣装の紹介など行われていて、至る処からスペイン語が聞こえてきます。久しぶりにチョリパンを食べ、ヒッポファミリークラブの皆さんにご挨拶。Hola! Amigos!と多言語の飛び交う中で過していると、気持ちもラテンに戻る気が。一日でたくさんの方と会うことができ、とても充実した一日でした。

2018-08-21T09:41:46+09:002016年10月16日|Tags: , , , |

文教児童青少年委員会報告 住民の合意がないまま、さらなる学校の統合へ?

先日の委員会、光が丘4中だけでなく、旭丘小、小竹小、旭丘中の統合についても報告がありました。 旭丘小は平成20年度から全学年で単学級(1クラスしかない学級)が続いており、区の説明では、教育環境を維持することが難しいことから、同じく過小規模校である隣の小竹小と統合し、さらに旭丘中学も含めて、小中一貫校を現在の旭丘小、小竹中の場所に建設する、という計画です。 この計画では、二年半前に保護者の方や、学校関係者の方を含めた“教育環境を考える会”が発足し、非公開での議論を行ってきたものの、反対の意見も多く、結論は出ませんでした。そこで、住民から直接意見を聞く、ということで、今週に二度、説明会が開催されることになりました。この説明会、あくまでも住民の意見を聞くというもので、区の考えを押し付けるものではない、というのが区の説明でした。そして、説明での意見を受けて、区として対応を考える、というものでした。 そもそも、練馬区は旭丘小と小竹小、それぞれ過小規模であると言っていますが、小竹小の学区では子どもは増え続けており、数年後には14クラス、いわゆる”適正規模”に回復する予定です。また、どちらの学校も非常に長い歴史があり、地域にとって重要な役割を担っています。にもかかわらず、事実上、小竹小をなくし、併設する旭丘小と旭丘中の跡地に新たに学校を建設し、統合しようということに、住民の方は強い反対の意思を示しています。 しかし、です。先日の委員会で、練馬区は今後10年間の区立施設の在り方を検討する「公共施設総合管理計画」の素案を出しました。その中で、なんと小竹小、旭丘小、旭丘中の小中一貫校の導入が”リーディングプロジェクト”として示されていました。 教育委員会として、これから住民に意見を聞こうという中で、練馬区全体の計画の中で、いきなりリーディングプロジェクトとして記載するのはあまりに乱暴です。 これに対して、練馬区は、この計画はあくまで素案であり、今後のパブリックコメントを受けて、変更の可能性もあるとのことでした。 しかし、しかし…です。ここで言及されているのは、素案の中の単なる一例としてではありません。”リーディングプロジェクト”、つまり、今後の「先駆的で模範となる事例」として挙げられているのです。だからこそ、例え素案であったとしても、住民の合意も、また、議会や委員会での結論も出ていない中で、このような形で記載すべきではありませんでした。 委員会の後、旭丘中学校での住民説明会にも参加しました。平日の夜にもかかわらず会社帰りの方など、100名近い方々が。質疑応答では、小竹小の保護者の方、地域の方などを中心に統合への多くの反対の意見が出され、賛成の意見は全くありませんでした。 この件も、先日報告した光が丘4中の問題と本質的には同じだと思います。 今回は、考える会でも、地域の中でも、また、文教児童青少年委員会や教育委員会の中でもまだ結論も出ていないのに、素案とはいえ、練馬区における先駆的な取組として位置づけ、既成事実化して進めようとしてしまう、とても大きな問題だと思います。 長期的に考えると、学区域の変更を検討することも可能ですし、少なくとも小竹小を無くすことを前提とした統廃合計画は撤回すべきだと考えます。 まもなく、「練馬区公共施設総合管理計画」へのパブリックコメントの受付が始まります。ぜひ皆さんもご意見をお寄せください!

文教児童青少年委員会報告 光が丘第四中学校の閉校について(変更案の報告)

本日の文教児童青少年委員会、光が丘第四中学校の閉校について、区の対応方針の変更案が示されました。この変更、保護者説明会で出されたたくさんの要望を受けて実施されたものです。 ただ、その内容は、閉校の時期を平成29年度末から30年度末に変更する、生徒・保護者のケアのために心のふれあい相談員を加配する、転校を希望する生徒の学用品について、公費負担を行う、といったもので、生徒・保護者が最も求めていた計画の白紙撤回ではありませんでした。 委員会では、この間の練馬区の強引な進め方を追求するとともに、委員会での議論や地域の声を全く反映しようとしない状況を指摘し、改めて撤回を求めました。 まず、閉校の方法についてです。練馬区は平成16年に「適正配置の基本方針」を策定し、その中で「学校の統合については、原則として、統合の対象校をいずれも廃止し、新たな新校を設置する。統合は規模、および設立からの経過年数にかかわらず対等な関係の統合とする。」としています。 これは、「対等でない吸収合併方式の場合は、吸収される側に大きな負担がかり、他の自治体においても、学校が荒れてしまう、また不登校児が顕著に増えるといった問題行動も起こっている」からです(和光大学教育学部教授 山本由美さんの意見) こうしたこともあり、かつて光が丘で8つの小学校を4校へと統廃合した際には、校舎は既存のものを使うにせよ、学校名、校歌なども変更し、新たな学校として再スタートしています。 こうした方針があるにもかかわらず、練馬区は今回、自ら定めた方針を無視して、わずか3か月、しかも非公開での議論を通じて、光が丘4中は3中に編入するという吸収合併型での廃校を決定してしまいました。これはあまりに乱暴です。 このことについて、練馬区の答弁は、光が丘3中の生徒が多かったために、3中に寄せる形を採った、とのことでしたが、そもそも基本方針では、統合は規模に関わりなく対等な関係とする、としており、理由にはなっていません。 続いて、長期的な展望についてです。4中の閉校は長期的な視点の上で決定したと区は述べていますが、本年6月、委員会で報告された「小中一貫教育基本方針」の中では、「光が丘1中、2中、3中については、通学区域内に居住する幼児、児童が100名以下となっており、中学校の適正規模を維持することが難しい。」とする一方で、4中のことは全く触れていませんでした。これに基づき、光が丘秋の日小と来年度の小中一貫教育発表に向けての研究が現在も続いています。つまり、6月の段階では、すでに入学者数は明らかだったのに、4中の閉校は全く教育委員会としては想定していなかったことになります。 このことについて、練馬区の答弁は小中一貫教育と学校の統廃合は必ずしも一致するものではない、との回答でした。しかしこれまでの議論で、小中一貫と学校の統廃合は常に同一線上に議論をされており、また方針の中でも学校の適正配置について明示している中で、この理由は全くあたりません。 和光大学の山本先生によると、学校の統廃合は非常に微妙な問題なだけに、時間をかけて丁寧に議論することが必要とのことです。そんな中で練馬区は今回、わずか数か月、「日本最速」で閉校を決定してしまったのではないか、そしてそれは全く道理に合わないとの指摘でした。 今回の閉校、住民の意思やプロセス、また、これまでの委員会での議論をも完全に無視したものです。だからこそ、光が丘四中の生徒、保護者、地域の方のためにどのような方法が望ましいのか、一度廃校計画を白紙に戻して、議論を行うべきだと思います。

10分間の価値は?決算特別委員会

先週の金曜日、決算特別委員会がようやく終了しました。 今回の委員会、一番苦労したのが、削減された時間の中で、いかに意義のある質疑を練馬区と行えるか、ということでした。決算や予算の委員会では、会派の人数によって質疑時間が決められており、最大会派の自民党は70分以上の持ち時間があるのに対して、私たちは、昨年の議会でさらに1分短縮されたため、わずか10分となってしまいました。一人会派は6分のみです。しかもこれは区からの回答の時間も含むものであり、実質的に質問できるのは半分程度しかありません。 昨年までは、人数が少なくても発言の機会を確保する、という方針のもとに、一人会派は7分、二人会派は11分だったのですが、その配分が「平等ではない」という理由で削られてしまったこと、そして、その決定は幹事長会や議会運営委員会でなされ、少数会派は参加すらもできなかったということに、まさに民主主義とはなにかと、強い違和感も感じています。 とはいいながら、その中で実りある答弁を引き出すために、10分の質疑のために数十時間をかけて資料を纏めて論点を整理し、何種類もの想定問答を検討し、決算に向かう、という準備を行いました。 もちろん、どんなに準備をして臨んでも、全く想定外の回答がなされることもあり(または全く回答になっていない回答がくることのほうが多いのですが)あり、その時にはその場で効果的な質問を考えなければいけません。すべての議員、そして理事者の方が厳しい視線で見ている中で、一問一答方式で討論を行う事、こうした緊張感は区議になる前の人生ではなかなか経験したことがないもので、去年は、前日の夜は眠れなくなるほど緊張していましたが、一年たって少しだけ神経が太くなったのか(?)、無事に乗り切ることができた気がします。とはいえ、この10分のあとは、ものすごく精神的に疲れが出て、それを理由に大好きなチョコレートや甘い物をパクパク食べています(笑) ただ、今回の決算では、池尻さんや皆さんのおかげで、昨年に比べてとても具体的で、かつ広がりのあるテーマを扱うとともに、アスベストや災害トイレ対策などにおいて、かなり踏み込んだ答弁を得ることができたと感じています。一方で、決算委員会を通じて数キロ太った気もしています。。。 今回は10日間の質疑の中の4日間を担当しました。私が訴えたのは、1) 議会費・総務費では、災害時のトイレ対策、2) 産業経済費・環境費では、建物の解体・改修のアスベスト対策、3) 教育費では、光が丘4中の廃校に関わる問題です。どのテーマも個別的で、かつ、区全体の在り方にも関わるものですので、ぜひ議事録を過去の記事や今後公表される議事録をご覧ください!

決算特別委員会 光が丘第四中学校の閉校案について わずか数か月で決定、子どもの声を聞かなくていいのか?

先日の決算特別委員会、教育費では光が丘第四中学校の閉校問題について訴えました。 光が丘四中に関して、今年度入学の生徒が減少した中で、今後の対応を検討するために7月に「教育環境を考える会」が設置され、その提言を受け、教育委員会は9月には「速やかに閉校する。」方針を出しました。しかし、この方針をだすまでに「考える会」の会議が開かれたのはわずか3回、また、当事者である生徒たちは一度も意見を聞かれることはありませんでした。 選択制度で四中を選んだ子ども達の多くは、少人数ならではの魅力も感じ、保護者とともに学校を盛り立てようと頑張ってきたわけです。しかし生徒たちは、意見も聞かれず、わずか数か月で一方的に廃校を決められようとしています。日本も批准している「子どもの権利条約」では「自己に影響を及ぼすあらゆる行政上の手続において、意見を聴取される機会を与えられる。」として、「子どもの意見表明権」を認めています。今回の手続きはこうした考え方にも反するものです。 また、学校は生徒だけでなく、地域にとっても、大きな意味を持つものです。閉校の案について、これまで学校を支えてきた当該地域、とくに廃校によって長距離の通学を強いられることになる光が丘一丁目地域の方々への説明等についてもこれから実施するということです。地域の方への説明も不十分です。 閉校の理由として、区は「今年の入学者が24名しかおらず、今後も減少が予想される学校経営が難しいため」としています。しかし今年度、四中の学区域には同地域で最大となる90名以上の入学予定生徒がいました。今後の予測を見ても、四中の学区域の生徒数は、近くにある1中に比べても3倍近いものです。生徒が少ないのは、学校選択制度で他の学校を選んでいる、という理由によるもので、子どもの数が少ないということとは本質的に異なります。 光が丘全体で子どもの数を減っているのは事実です。中学校が4校必要か考えること自体否定するものではありません。しかし、学校を減らすことが必要だったとしてもそれは統合、新校の設立につながる方法もあります。例えば、光が丘の小学校では2つずつの学校を統合して、新しい学校名を付け、新しい校歌も作りました。 本当に地域や子どもたちのことを考えるのであれば、廃校案はいったん白紙に戻し、四中の教育環境改善に向けた取り組みを行うべきです。また、併せて光が丘第四中学校の適正配置について、時間をかけて話し合う機会を持つべきです。 こうした訴えに対して、教育振興部長は閉校の判断については、子どもの意見をふまえる必要はないといった回答でした。教育委員会は今回の閉校の件で、「子どもの教育環境を守るため」と言い続けています。しかし、閉校の判断には、一番配慮すべき在校生の意見は聞かなくていいとはっきり答えてしまうことに衝撃を受けました。 区は地域の声を聞く、子どもたちの声を大切に、と言っていますが、実態は、行政が決めたことに区民や子ども達を従わせる、という姿勢を見せています。こうした強引な手法で閉校が決まってしまうことのないよう訴えていきたいと思います。

決算特別委員会始まりました 1) 災害時のトイレ対策について

今週から決算特別委員会が始まりました。 委員会では毎日、教育費や環境費などの項目(費目)ごとに政策について、区の担当者と直接質疑を行います。 決算特別委員会の大きな特徴は、練馬区の担当者と一問一答形式でのやり取りができることです。最終的に何を訴えたいかを考えながら、区が何と答えるか想定して次の質問や回答をいくつも考える。ですので、実際のやり取りよりも何倍もの準備が必要となります。 質疑の時間は会派(政党)の人数によって割り振られていて、私たち「市民の声ねりま」は10分。区の答弁を含めての時間ですので、実際に私が質問できるのは、7分程度ですが、その中で意味のあるやり取りができるように、10分のために数十時間を準備のために費やしましています。 そんな中、初日の「議会費/総務費」では、災害時のトイレ対策について訴えました。 1. 区内の各避難所でのトイレの備蓄の充実について 災害によって上下水道が機能しなくなると、排泄物の処理が滞り、感染症などが発生します。トイレが不衛生であるために不快な思いをする被災者が増え、何度も足を運びたくない、という理由で水分を控えることにもなります。それが一因となり、血栓ができて、エコノミークラス症候群を引き起こす可能性もあります。 そんな中、「練馬区地域防災計画(本編)平成26年度修正」によると、避難拠点での災害用トイレ対策として、「避難所75名あたり一基の災害用トイレの確保に努める」としています。 しかし現在は、避難所となる区内の小中学校(99カ所)にはそれぞれ、マンホールトイレ3基と携帯トイレ700枚しか備蓄されていません。現在、一つの避難拠点に700名が避難すると想定されています。その場合、75名あたり一基と考えると、上下水が止まった場合最低でもマンホールトイレ10基は必要となります。それが今、3基しかない。計画ではマンホールトイレと携帯トイレを組み合わせるとのことですが、携帯トイレの備蓄は700枚。一日ひとりあたり5回のトイレに備えることが必要とされているなかで、この数は到底足りません。そのため、過去の事例を検証したうえで、マンホールトイレや携帯トイレの必要な備蓄数の見直しを訴えました。 <区の回答> それに対して、練馬区としては過去の災害の事例を検証したうえで、必要数を確保するとの回答でした。この回答、備蓄のカスについて、今後の見直しをも考えうるというもので肯定的だったと思います。 2. 震災時に排出される使用済みトイレ(ゴミ)の回収について 避難所での受入可能人数は約70,000人であり、それ以外、つまり数十万人は在宅での避難となります。練馬区は「地域防災計画」の中で、各家庭に対して、3日分の災害用トイレを備蓄するよう周知する、としていますが、周知を進める上で、家庭から出る使用済み携帯トイレのゴミをどのように保管し、また回収するのか、大変大きな課題です。地域の方が行政に確認したところ、収集できるかまだ決まっていないとの回答を受け、非常に困ったというご相談も聞いています。例えば4人家族で考えると、一日あたり4人×五回で20個、三日で60個もの携帯トイレのゴミがでます。震災時の使用済み携帯トイレ、回収の体制は整っているのか、その構えを備えるよう訴えました。 <区の回答> 「区としましては災害状況をふまえ、東京都や他区との調整等により収集できる車両を配備し、収集運搬を行ってまいります。」というもので、明確に「収集運搬を行う」と答弁した、つまり携帯トイレをそれがし尿を含む等の理由で収集しないということはないということであり、その意味では肯定的だと感じています。とはいえ、もちろん、どんなルールや態勢で収集するかについては、今からでも議論すべきことがあります。 3. おが屑トイレの普及について 災害時の携帯トイレの一つである「おが屑トイレ」、区民の中でも普及が進んでいます。おが屑トイレ、建築廃材を使うので、環境にやさしく、臭いも消え、また安価に手に入るものです。練馬区でも積極的に普及に取り組んでいただきたいと訴えました。 <区の回答> 「おが屑トイレは私どもも承知しているところです。アイデアとしてはとてもよいもののひとつであると考えておりまして、地域の防災訓練などでお尋ねがあったらその市民の方をご紹介しているところであります。」との回答で、非常に肯定的なものでした。 今回の質疑は震災時のトイレ対策について、大きく3項目の質疑を行ったのですが、どの訴えも区からは肯定的な回答だったと感じています。トイレは食料、水と同様に人々の生活を支える社会基盤サービスであることからも、今後もフォローアップを行い、練馬区がしっかりと備えるよう訴えていきたいと思います。

Go to Top