練馬区の保健所、5割近くは非正規職員。感染拡大に備えて持続可能な体制を!
第5波がピークとなった8月、保健所も限界を迎え、自宅療養者にも十分に連絡がとれない事態に。こうした中、区は保健所の職員の数を77名から121名まで増員。しかしその内訳は人材派遣会社からの職員が48名、1年契約の非正規職員(会計年度任用職員)が11人と全体の5割近くに達します。仕事を一から覚えなくてはならず、短期間で辞めざるを得ないことから、ご本人だけでなく従来からの職員の負担も大きくなっています。 […]
第5波がピークとなった8月、保健所も限界を迎え、自宅療養者にも十分に連絡がとれない事態に。こうした中、区は保健所の職員の数を77名から121名まで増員。しかしその内訳は人材派遣会社からの職員が48名、1年契約の非正規職員(会計年度任用職員)が11人と全体の5割近くに達します。仕事を一から覚えなくてはならず、短期間で辞めざるを得ないことから、ご本人だけでなく従来からの職員の負担も大きくなっています。 […]
補正予算の審議において、経済的に困窮するひとり親家庭への支援を訴えたのですが区からはあまりに酷い答弁でした…。 区はひとり親を対象に看護師や保育士など学校で資格を取るために給付金を支給、補正予算では取れる資格の種類を広げるとのこと。それ自体は評価をしています。https://www.city.nerima.tokyo.jp/kurashi/jinken/hitorioya/kateikotogino.html しかし、この制度については以前よりこんな訴えを頂いていました。 「看護師の資格を取得したいと思いましたが、給付金はわずか月14万円。家賃を含めて家族全員が一か月暮らすにはとても足りません。バイトしようと思っても、学校での授業や課題さらに、小学生の娘が二人いるなかでほぼ不可能。窓口で相談したところ、足りない分は家族に支援してもらうか、どこかから借りるしかないと言われて、あきらめざるを得ませんでした。」 実際に制度を新たに申請するのは、年間で15-20人程度、その背景には経済的な事情があると考えられます。そのうえで、住宅扶助などの更なる支援を求めました。 それに対する区の回答、ひとり親に対しては十分に支援を行っていてこれ以上求めるのは贅沢である、といわんばかりの内容。子どもが二人いる場合には児童扶養手当など合わせて31万円の収入に達することもあるので必要ない、というものでした。 しかし、国の多くの制度と同様に給付を受けるためには多くの条件や制約があり、31万円ももらっている方、知る限りでは一人もいません。そもそも、ひとり親家庭の貧困率は5割に達している中で、ほとんどの方がゆとりのある生活をしているはずがない、区もわかっているはずです。 例外的な事例を取り上げて、それがすべての方に適用されるかのような説明をするということ、そして、増額を求めるひとり親がお金を欲しがっているかのような回答をするというのは、実際に苦しんでいるひとり親の方にとって非常に残酷なことです。 政治や福祉の役割は、支援の制度から零れてしまった方、届かない方に丁寧に寄り添うことだと信じます。一部の例外を取り上げて、あたかも何も問題がないかのように発言する姿勢は誠実な姿勢には見えません。今後の議会の中でも訴えていきます。
23区では3年半ぶりとなる低温注意報が発令、農作物への影響が懸念されています。これも気候危機との関連が予想されます。 環境問題を扱う本書、たくさんの方からお勧めされて読みました。気候変動の現状を丁寧に説明するとともにSDGsを真に必要な問題から目を背けさせるという意味で「大衆のアヘン」と断罪。例えば、環境にやさしいとされる電気自動車にしても、生産、原料の採掘に石油燃料が使用されるなど大量の二酸化炭素が排出。2040年までに200万台から2億8千万台まで増加しても、削減される二酸化炭素の排出量はわずか1%、ということであったり、いわゆる先進国が省エネや環境負荷を下げるための技術革新を行っても、豊かな生活を維持するために途上国でさらに環境負荷が高まる、といったことが示されています。 そのうえで、気候変動対策は、経済成長にとっての手段ではなく、目的であり経済のスケールダウンが必要だと訴え、無限の経済成長を目指すグリーンニューディール政策については「絶滅への道は、善意で敷き詰められている」と指摘しています。 本書では、「フィアレス・シティ」(恐れを知らずの都市)としてバルセロナなどを紹介。国家が押し付ける新自由主義的な政策に反旗を翻る革新的な自治体のことで、国家に対してもグローバル企業に対しても、恐れずに住民のために行動することを目指す都市を指すとのこと。具体的には2050年までの脱炭素化を明確に掲げ、市街地での車の速度制限、飛行機の近距離路線の廃止などもグローバル企業との対峙も含んでいます。 他方、練馬区における温室効果ガスの削減目標は23区で最低水準、2030年時点で基準年に比べてわずか30%です。https://iwasetakeshi.net/2021/06/climate-change-2/ 何度指摘しても国のロードマップにあわせて見直しを行うとの回答のみ。同書にもあるように、「現在の政治にできることは問題解決の先送りのみ」にある中で、練馬区として主体的に取り組みを行うよう訴えていきます。よろしければぜひご覧ください。
昨年度、(2020年度、令和2年度)の練馬区の中で出されたごみ・資源(新聞、段ボール、ペットボトルなど)の量が公表。ごみについて昨年度は可燃、不燃、粗大ごみの全てで前年を上回っています。特に粗大ごみについては、前年比113%と急激に増加しており、その背景には多くの方が在宅で過ごす時間が増えたことがあります。 資源(新聞、段ボール、ペットボトル等)についても特にダンボール(122%)の増加が顕著です。こちらも在宅時間が増えた中で、デリバリーでの注文が増えたことが背景にあります。私もたびたび注文するのですが、小さい商品なのに包装は段ボールなど、あまりに包装が過剰です。こうした状況を受け、国内のダンボール生産量は毎年、過去最大を記録しており(ダンボール統計)、その輸送などにも大量のCO2を排出しています。ペットボトルも去年よりも10%増加しています。 地球温暖化が深刻化するなかで、行政、民間企業、個人のそれぞれが対応することが必要と言われ続けていますが変化はなかなか見られません、区に対しても更なる対応を求めるとともに、私自身の反省も込めてダンボールやペットボトルなどごみの排出削減に取り組みたいと思います。
1月以上にわたって、HIV陽性者の方からワクチン接種の予約ができないとご相談を頂いていました。海外の研究では陽性者の方は感染した際の重症化リスクが非常に高いとのこと。しかも、その方は建築現場で肉体労働をされていて、あまりの暑さにマスクをすることもできず感染リスクも大きいとのことでした。 しかし、区に何度相談しても対応はできないとのこと。私たちもワクチンの接種会場のネット予約など試みたものの全く取れず。非常に困っていたところ、知り合いから接種の日程が合わずキャンセルすることになったので、権利をお譲りしたいとご連絡が。 早速お伝えしたところ、その方からは「私は後でいいので、ほかに困っている陽性者の方に譲ってください」との答えが。ご自身のリスクをわかりつつも、他の方に譲ろうとされるその方の優しさに胸が熱くなりました。その後、HIV陽性者の方を支援する団体にも連絡を取り、彼以上にリスクの高い方はいない、ということが分かって、本日、予約することができました。 本当に苦しいとき、辛い時にこそ人の本質が出ると思います。今回、改めて人の美しさに触れ、心が揺さぶられるとともに、なぜそんな思いをしなくてはいけないのか、強い憤りを感じます。昨日の山岸さんの集会で、反貧困ネットワークの瀬戸さんが、「政治と福祉が人を殺している」と仰っていましたが、本当にその通りだと思います。せめて私にできることをするために、地域で全力を尽くします。
8月27日、練馬区は妊娠中の方にワクチンの優先接種を行うとプレスリリースを行いました。しかし、内容を確認したところ、対象になるのは練馬区内の産院に通う妊娠中の方とその同居家族のみ。区外の病院に通う方は対象外とのこと。そもそも、練馬区には産院が不足していて通いたくても満員、半数以上の方は区外で出産をしています。ワクチン接種、本来は国が責任をもって対応すべきですが、全く追いつかない中で各自治体が独自に対応しています。区としては、範囲を拡大すると手続きなどが大変とのことでしたが、あまりに対応として問題があります。区に改善を求めます。
区議会のご報告を行う「いわせてかわら版」、地域でお配りしているのですが、読まれたという80歳の方からとても丁寧なお手紙を頂きました。一部だけご紹介させていただきます。 「お手紙を差し上げたのは、高齢になりだんだんとできることが少なくなって、そのうち考えることも面倒になるのではと思ってのことです。私がやってきたこと言えば、PTA活動とせいぜい小さな集会を開いての話し合いぐらいのものです。その中で誰もが経験し、そして永遠に続くであろう教育を何とか市民の手に、とずっと考えてきました。(中略) 会合に行ってもみなさんの話が聞こえないことも多くなりました。子育てをしながらみんなとつながっていたころが懐かしく思い出されます。勝手なお喋りを聞いていただきありがとうございました。ご活躍をお祈りします。」 年を重ねられても子どもたちのために教育を市民の手に戻したい、その強い思いに読んでいて胸が熱くなりました。コロナ禍の中、直接お話を伺える機会が限られていますがこうしてご意見やご感想を頂けることは何よりの喜びです。託して頂いた思いに少しでもこたえられるよう、今後も全力を尽くします。
最初の選挙の前からお世話になっていた方が先週亡くなったとご連絡がありました。 いつも笑顔で、以前の狭い事務所にふらっと来ては本をプレゼントしてくださる素敵な方でした。会社の経営をなさっていたこともあり、どうやったら貧富の格差をなくせるか、真剣に考え意見を仰っていました。 頂いた中で一番思い出深い本が、トーマスピケティの「21世紀の資本」。あまりのボリュームに驚いた顔をした私を見てにこっと笑いながら「ゆっくり読めばいいよ」と仰った姿、はっきりと覚えています。経済成長を期待して、資本主義を放置すれば、ますます格差が拡大するという本書の主張、現在にもそのままあてはまっています。ちょうど今日は昨年亡くなった私の恩人で事務所のスタッフだった方の誕生日でもあります。少しでも頂いたご厚意に応えるためにも、今後も全力を尽くしたいと思います。
誕生日、44歳になりました。 ちょうど20年前、24歳の誕生日はニカラグアのレオンで迎えていました。 大学4年生の夏、将来に迷ったまま、再び日本を飛び出しました。バックパッカーとして2か月間、グアテマラからパナマまでのバスの旅。必要最低限のものしかもたず、どこに泊まるかもわからないまま、町から町へと移動する。その時に一番大切にしていたのが各地で出会う人々との会話や繋がり。ストリートチルドレンと仲良くなってパパイヤを分けてもらって一緒に路上で食べたり、行商の方から生い立ちについて伺ったり。どんな境遇でも人生を楽しもうとする彼らの強さに惹かれるとともに、現在に繋がるマイノリティの方々への支援をしたいという思いが生まれたのだと思います。20年後に自分が区議になっているとは想像もしていませんでしたが、様々なご縁や繋がりで今の私があると思っています。今まで出会った全ての方に感謝しながら、今後も自分の心の声を大切にして生きていきたいと思います。
8月14日(土)に毎年恒例の「夏の平和企画」を実施します。 今年も大泉在住の歴史学者、和田春樹さんから「朝鮮と日本」をテーマにお話を伺います。 今回もZOOMでの開催となります。 ぜひお気軽にご参加ください!