集落での苦しみ
今日は集落での共同基金設立のためのワークショップ。
今週から大学生のインターン(二名)が活動に同行します。こちらでは全ての大学生
に卒業前3ヶ月間の実施研修(インターン)を義務付けられているとのこと。理想に眼を輝かせた若者と仕事をするのは私にとっても刺激になります。
今日の研修では、共同基金設立の目的の一つであるマイクロファイナンスの仕組みについて説明。参加者の皆さんも非常に熱心で、ワークショップ自体は非常に順調に進みました。
そして、研修後は集落の皆さんから食事をご馳走になります。いつもどおり美味しく頂いたのですが…その直後から急激な腹痛が!
どうやら頂いたミルク(村の牛から直接採ったもの)にきちんと火が通ってなかったらしく、学生さんと三人で仲良く(?)悶え苦しむことに…
集落からオフィスまでは車で約1時間、山道を越えて行くのですが、これほど長く感じたのは初めてでした。
写真は集落の方と満面の笑顔でミルクを頂いているときのもの。この時はまだその後の惨状を知る由もありません…
ある日のお昼ご飯
集落での活動、住民の方から時々お昼をご馳走になります。こちらの生活にも大分慣れ、大抵のものには驚かなくなっていたのですが、この日頂いたものにはびっくり!!
その名も「ネズミ(モルモット)のスープ!」住民の方によるとモルモットの味がスープ全体に浸み込んでとっても美味しいとのことなんですが、聞けば聞くほど食欲が無くなっていく私…スープから突き出した足を見ながら「これってシンクロナイズドスイミングみたいじゃない??」と好意的(?)に考えてもなかなか食欲はわきません…
とはいえ、出して頂いた食事を食べないというのは大変失礼ですので、覚悟を決めて最後の一滴まで頂きました。何となく鶏肉に似ていますがやっぱり違う、何とも例えようのない味でした…
エクアドル料理
プロジェクトでは先住民の方々の貧困削減を目標としているのですが、そのためには農業生産の増加や加工による収入向上に加えて、教育や保健などの分野も支援する必要があります。
そんな中、現在の問題の一つが先住民の方々が料理の方法を知らないこと。
プロジェクトでは栄養改善のために人参などの野菜の生産も推奨しているのですが、彼らの多くは伝統作物である馬鈴薯やソラマメなどを食べることに慣れており、新しい(?)作物は市場で販売してしまうか、ひどい場合にはそのまま畑で腐らせてしまっています。
こうした状況を改善する方法を先日協議したのですが、その結果、私が先住民の方向けの料理のレシピ集を作ることに!
ということで、そもそもエクアドル料理とは何ぞや?という基本的なことを含め、たくさんの方に教えを請いながら試作するということを続けていました。
そして今日、ようやく原稿が完成。来週の製本が今から楽しみです。
集落でのトレーニング 基礎簿記
今日は集落での基礎簿記に関するトレーニング。
プロジェクトでは農家の収入向上に取り組んでいますが、農産物の販売で発生した利益を如何にに管理するかも非常に重要。プロジェクトでは売上の一部を原資に共同基金を設立し、それを使った種子や肥料の共同販売や村内金融(マイクロファイナンス)を行っています。
そんな中、今日は参加者の方に収入と支出を管理するための簿記の手法の指導を行いました。簿記と言っても、売上と支払を管理するだけの簡便なものですので、簡単に終わると思いきや…集落ではスペイン語がほとんど通じないということと、年配の方を中心に文字を読めない方が多いということから、一日がかりの研修となってしまいました。そして、皆さんからも「なぜ150ドルから100ドルを引くと50ドルになるんだ?」というような答えるのが非常に難しい質問が続出し、終わった頃には私も参加者の方もへとへとに…
でも、トレーニングの後、修了証を渡したときに顔をくしゃくしゃに喜んでいるお婆さんの笑顔を見ると、苦労して準備した甲斐があったと実感しました。
奇跡の卵(?)
今日も集落でのミーティング。
無事に終わって次の集落へ移動しようとすると、皆さんがいつの間にかお昼の準備を…申し訳ないと思いながら待っていると、大量のゆで卵が!
頂き物を食べないのは失礼ですので「朝ごはんでも卵食べちゃった…」とか「コレステロール大丈夫かな??」とか思いながら三つ目の卵に手を伸ばしたとき今日一番の驚きが!
なんと、殻をむくと白身のない黄身だけの卵が登場!こんな卵を見たのは生まれて初めて、慌てて周囲の方に見せてもこんな卵をみたことはないとのこと。いつの間にか人が集まってきて、もしかして白身と黄身が逆なんじゃない(?)とか訳の分からないことを話したりしたのですが、割ってみても全部黄身。
結局食べるのは遠慮したのですが、皆さんのすごく嬉しそうな顔を見てちょっと得をした気分になった一日でした。
集落での活動 料理方法
集落でのトレーニング。
先住民の方々の栄養改善のために現地で収穫される農作物を用いた料理方法を指導します。というのも、こちらではたくさんの種類の農産物が栽培できるにも関わらず、先住民の方は料理方法をほとんど知らないことから、大半を市場で販売してしまい、自分たちで食べる農産物はごくわずかの種類に限られている為です。そんな中、今日はジャガイモとソラマメの煮物、そして、村で取れる大麦を使ったパン作りの指導を行いました。
どれも簡単そうに見えますが、そこは集落での活動。まずは火をおこすところから始まります。しかも現在は雨季ですので、薪が湿気を含んでいて物凄い煙が…料理をしているだけなのに、皆で涙を流しながらひたすら耐えます。そして、それが終わったら100個以上のじゃがいもの皮むき。もちろん皮むき器などないので、皆さん持ち歩いている小刀を使って黙々と向き続きます。その後、材料を煮込んで味付けしてようやく完成!
料理ができた時の皆さんのうれしそうな顔を見ると、こちらもうれしくなります。